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「モードとは、欲望を喚起する記号だ」by渡辺三津子「ヴォーグ ジャパン」編集長 連載「モードって何?」Vol.12

【#モードって何?】きっかけは読者から編集部に届いた質問「つまるところ、モードって何ですか?」だった。この素朴な疑問に答えを出すべく、「WWD ジャパン」9月16日号では特集「モードって何?」を企画し、デザイナーやバイヤー、経営者、学者など約30人にこの質問を投げかけた。答えは予想以上に多岐にわたり、各人のファッションに対する姿勢や思い、さらには現代社会とファッションの関係をも浮き彫りにするものとなっている。本ウエブ連載ではその一部を紹介。今回は渡辺三津子「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」編集長に聞く。

WWD:“モード”とは何でしょうか?

渡辺三津子「ヴォーグ ジャパン」編集長(以下、渡辺):ファッションを語る文脈では「ファッションピラミッドの頂点」という漠然とした意味で使われています。しかし、その言葉の意味をあらためて考えてみると、学生の頃から折りにつけ読み返している「モードの体系」(ロラン・ バルト著)に記された「モードとは、欲望を喚起する記号だ」という言葉に行き着きます。そしてその欲望は、社会や時代によって常に移ろうもの。私たちは、 モードを通して時代の欲望を捉え、発信する媒体です。

WWD:“モード”を体現しているブランド、クリエイターは?

渡辺:モードに挑戦する全てのクリエイター。年齢や経験は関係ありません。

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