
今季のメンズ・ファッション・ウイークでは、これまでにも増して日本人デザイナーが活躍。特にパリメンズでは、公式スケジュールで発表した日本人のデザイナーは計15人に上った。持ち前の繊細な感性に色彩や独自の世界観、ダイナミズムを掛け合わせることで、グローバルでの存在感をさらに高めている。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月2日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「オーラリー(AURALEE)」
冬に色彩の抱擁を
不穏な時代の高揚のワードローブ
今回はパリの人類博物館でコレクションを発表した。カシミヤコーデュロイやシルクフリースなど、ブランドの真骨頂である極上の素材使いは健在だが、今季はそこに鮮やかさが加わった。ライトオレンジのダウンジャケットやセルリアンブルーのショールカラーコートなど、冬の重さを吹き飛ばすようなビビッドカラーを多用。「冬を前向きに捉え直したい」という岩井良太の言葉通り、着るだけで心が高揚する“カラーセラピー”のような癒しの力を宿した。「アエタ(AETA)」とのコラボバッグを合わせたスタイリングはより洗練され、官能的ですらある。不安な時代に、優しく抱擁し前を向かせてくれる希望の服を提示した。
「カラー(KOLOR)」
荒波を越えて光を見つける
航海のストーリー
着想源は、ロバート・エガース(Robert Eggers)監督映画「ライトハウス」。荒波にもまれたような激しい加工のテーラリングから始め、次第に道標の光に照らされるように鮮やかな色を取り入れた。目を引くのは、灯台のグラフィックや魚を模した襟、カニやいかりモチーフのフェアアイルニットなど、海につながるキャッチーな要素。自分らしさを「カラー」に融合する堀内太郎の航海は続く。
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