
このページでは、26年春夏のミラノ&パリ・メンズ・コレクションを現地で取材した2人の「WWDJAPAN」記者と、ほぼ全てのショーに目を通すというスタイリストの井田正明がそれぞれの視点から欧州コレクションを振り返り、ランウエイとリアルクローズのトレンドの接続点を探る。(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月8日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
酷暑とエレガンス志向で
シャツスタイルが台頭する
2026年春夏のミラノ&パリメンズでは、シャツスタイルが大きなトレンドとなって台頭した。
シャツスタイル復活の理由は、さまざまだ。まずは欧州でも深刻になりつつある酷暑問題。これまで海外勢は、2〜3月や4〜5月の肌寒い夜などを想像し、例えばトレンチコートや比較的軽量のレザーアウター、コットンで作る“ざっくり”ニットなどを提案してきたが、欧州でも夏は年々早く訪れ、その厳しさも増している。「12月や1月に実需の冬アウターを買った人は、その数カ月後にまた別の春アウターは買わない」などの小売店の声もあり、26年春夏はランウエイにおいてもアウターの提案がグッと減った印象だ。代わりにシャツが台頭しているのだろう。
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