ファッション

トレンドよりも日常に寄り添ったアプローチがカギ 2026-27年秋冬パリ・メンズ・コレクション海外バイヤー評

有料会員限定記事

今季のパリメンズはミラノメンズと同様に(2月2日号参照)、テーラリングへの回帰、そしてスタイリングのアプローチが注目を集めた。中でも、各小売店の顧客は着やすさと統一感を求めていることを背景に、重ね着を生かした着こなしに着目。またトレンドの波に乗ったアイテムではなく、個人的な感情に響く、長く愛用できるコレクションが台頭した。そうした意味でも、中厚地やテクスチャーのある生地を用いたアウターやニット、レザー、洗練されたテーラリングがセレクトの軸になっている。日本ブランドも高評価だった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月2日号からの抜粋です)

ギャラリー・ラファイエット

アリス・フェイヤール=メンズ&シューズ部門バイイング・ディレクター

注目はソフトテーラリングの進化だ。もはやメンズワードローブに欠かせない存在だが、今季はワークウエアの要素やプレッピーなスタイルが加わり、よりエフォートレスな印象が強い。昼夜を問わず着られる汎用性、そして洗練されたファブリック。このバランスこそが今の気分だ。多くのブランドがマスキュリンなエレガンスを再解釈し、モダンクラシックを軽やかさや機能美と融合してみせた。

そして、パリはファッション・ウイークとしての存在感がさらに高まっている。メガブランドから独立系のデザイナー、才能ある新人までが完璧に混ざり合い、ビジネスとクリエイティビティーが共存している。良かったコレクションは、「ディオール(DIOR)」「アミ パリス(AMI PARIS)」「ウィリー チャヴァリア(WILLY CHAVARRIA)」「ルメール(LEMAIRE)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」。

主な強化カテゴリーやアイテム
レザーとシープスキンのジャケット、豊富なカラーバリエーションのダウンジャケット、デニム、柔らかなカシミヤとチャンキーニット、タートルネック。スーツ、ダブルブレストのリラックスしたジャケット、よりフィット感のあるジャケット、ゆったりとしたフレアパンツとコーデュロイパンツ。柔らかなスエードのローファーとロープロファイルのスニーカー。

この続きを読むには…
残り2503⽂字, 画像10枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“愛着”という新しいラグジュアリー  2026-27年秋冬メンズ・コレクション詳報

クワイエット・ラグジュアリーの潮流が続くメンズファッションでは、テーラードジャケットやコート、ミリタリーウエアやジーンズといったメンズワードローブのステイプル(定番)を基底に置いたスタイルが、引き続き提案の主軸。この間に目まぐるしく続いたデザイナー・シャッフルの様相に反して劇的な変化は見られないものの、デザイナーたちの思索の深層では、新たな価値転換が起こり始めています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。