今季のパリメンズはミラノメンズと同様に(2月2日号参照)、テーラリングへの回帰、そしてスタイリングのアプローチが注目を集めた。中でも、各小売店の顧客は着やすさと統一感を求めていることを背景に、重ね着を生かした着こなしに着目。またトレンドの波に乗ったアイテムではなく、個人的な感情に響く、長く愛用できるコレクションが台頭した。そうした意味でも、中厚地やテクスチャーのある生地を用いたアウターやニット、レザー、洗練されたテーラリングがセレクトの軸になっている。日本ブランドも高評価だった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月2日号からの抜粋です)
ギャラリー・ラファイエット
アリス・フェイヤール=メンズ&シューズ部門バイイング・ディレクター
注目はソフトテーラリングの進化だ。もはやメンズワードローブに欠かせない存在だが、今季はワークウエアの要素やプレッピーなスタイルが加わり、よりエフォートレスな印象が強い。昼夜を問わず着られる汎用性、そして洗練されたファブリック。このバランスこそが今の気分だ。多くのブランドがマスキュリンなエレガンスを再解釈し、モダンクラシックを軽やかさや機能美と融合してみせた。
そして、パリはファッション・ウイークとしての存在感がさらに高まっている。メガブランドから独立系のデザイナー、才能ある新人までが完璧に混ざり合い、ビジネスとクリエイティビティーが共存している。良かったコレクションは、「ディオール(DIOR)」「アミ パリス(AMI PARIS)」「ウィリー チャヴァリア(WILLY CHAVARRIA)」「ルメール(LEMAIRE)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」。
主な強化カテゴリーやアイテム
レザーとシープスキンのジャケット、豊富なカラーバリエーションのダウンジャケット、デニム、柔らかなカシミヤとチャンキーニット、タートルネック。スーツ、ダブルブレストのリラックスしたジャケット、よりフィット感のあるジャケット、ゆったりとしたフレアパンツとコーデュロイパンツ。柔らかなスエードのローファーとロープロファイルのスニーカー。
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