今季のミラノメンズは、テーラリングを軸にしたミニマルで成熟したエレガンスへの回帰が多く見られた。引き続き人気のダブルブレストのアウターは、ルーズとスリムのシルエットで二極化。素材はツイードやコーデュロイ、ブークレ、カシミヤといった秋冬らしい定番が中心となり、色はグリーンを基調にバーガンディーやパープル、ブラウンがアクセントに用いられた。目新しさよりも、各ブランドが放つ明確なメッセージ性やライフスタイルに寄り添う提案が際立ったシーズンだった。ここでは、有力小売店のバイヤーが注目するトレンドと、マストアイテムを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月2日号からの抜粋です)
ブルーミングデールズ
デイビッド・ティーレブール=ファッション・ディレクター
今季台頭するクラシックムードの象徴となったのは、エレガントなレイヤードや素材の豊かな質感、主役級のアウターだ。良かったコレクションは「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION以下、ラルフ ローレン)」「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」「ゼニア(ZEGNA)」「プラダ(PRADA)」。
「ゼニア」の繊細なオリーブ色は、テラコッタやハニー、オークルといった色で引き締められ、ナチュラルトーンの新しいカラーパレットを完成。「ブルネロ クチネリ」では、フロスト加工のコーデュロイが気に入った。全体のシルエットは、ゆったりとしたボリューム感のあるコートやオーバーサイズのパンツが主流。表情豊かな素材使いは注目度が高く、コーデュロイを使ったアイテムは多く提案され、ベルベットやツイードは厚手のニットとの重ね着なども見られた。
マストアイテム:
ダブルブレストのブレザーは絶対に手に入れたいアイテム。「ラルフ ローレン」では、「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」と「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」それぞれがブランドのDNAから新たな魅力を示した。若々しくルールを破るプレッピーから、タキシードの着こなしを完璧に心得たエレガントな紳士まで、「ラルフ ローレン」の幅広い層を取り込むスタイリングは非の打ちどころがなかった。
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