サンフランシスコ発のフットウエアメーカー、オールバーズ(ALLBIRDS)は1月28日、米国内の全ての直営店(アウトレットを除く)を2月28日までに閉鎖することを発表した。今後はECと卸に注力する。なお、米国内のアウトレット2店とロンドンの直営店2店は「資本効率性の高い成長を優先しつつ、ブランドのメーンタッチポイントを維持する」ため営業を続けるという。
ジョー・ヴァーナチオ(Joe Vernachio)最高経営責任者(CEO)は、「収益性のある成長に向けて事業再建に取り組む中、これは大きなステップだ。過去2年、必要に応じて店舗を閉鎖してきたが、残りの不採算店をクローズすることでコストを削減し、長期的かつ健全な事業の継続を図りたい」と語った。
22年度をピークに業績が悪化
オールバーズは、元プロサッカー選手のティム・ブラウン(Tim Brown)共同CEO(当時)と、再生可能エネルギーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー(Joey Zwillinger)共同CEO(同)が2015年に創業。自然由来の素材を使用したミニマルなデザインが世界中で人気を博し、現在はシューズだけでなくアパレルやアンダーウエアも手掛けている。21年11月には米ナスダック(NASDAQ)に新規上場(IPO)したものの、22年12月期をピークに売上高は減少。事業再建を目指し、23年5月にはズウィリンガー共同CEOが単独CEOとなり、ブラウン共同CEOはチーフ・イノベーション・オフィサーに就任。24年3月には、ズウィリンガーCEOが同職を離れて特別顧問となり、ヴァーナチオ最高執行責任者(当時)がCEOに昇格した。相次ぐCEO交代、リストラなどを経て、D2Cモデルから国・地域ごとにパートナー企業と提携する事業モデルに転換を試みているものの、直近の25年7~9月期(第3四半期)の売上高は前年同期比23.3%減の3298万ドル(約51億円)と厳しい状況が続いている。
なお、日本ではゴールドウインと独占販売契約を締結し、同社が24年6月から事業を担っている。