ファッション

能登の自然と伝統の色を重ねて 写真家・阿部裕介が撮る「リモワ」“エッセンシャル”最新カラー

ドイツ発のラグジュアリーラゲージブランド「リモワ(RIMOWA)」の人気シリーズ“エッセンシャル(Essential)”から、限定色の"クレイ”と“テラコッタ”が登場した。太陽が照りつける大地や土の温もり、窯で焼かれた陶器ーー自然や伝統文化が持つ美しさが、この2色の着想源。これらの色からインスピレーションを得て、学生時代から国内外をめぐり、その土地の物語を撮り続けてきた写真家、阿部裕介が能登半島へ旅立った。

自然界の普遍的な美しさ

“Essential チェックインL”(クレイ、17万9300円)、“Essential キャビン”(クレイ、14万3000円)/以上、リモワ(リモワ クライアントサービス)
歴史を感じる街並みや文化が色濃く残る能登半島。最初に足を運んだのは、江戸時代後期から明治時代中期にかけて全盛を極めた黒島町だ。地域固有の歴史的風致を守り続けてきたこの町は、国から伝統的建造物群保存地区に選定されている。

かつて海運業で栄えた黒島漁港にあるのは、地盤が力強く隆起した岩や、海風になでられた白い砂、穏やかに陽の光を反射する波と地平線ーー能登の里山里海は、2011年に世界農業遺産に認定された。“クレイ”のやわらかな色味が、ここにある自然のエネルギーに調和した。
どんなシーンにも溶け込み、持つ人の個性を静かに際立たせる「リモワ」の“クレイ”が表現するのは、生粘土の自然な色と風合い。土が持つ温もりや、時と共に姿を変えながらも在り続ける美にインスパイアされた色が放つのは、ミニマリズムの中にある普遍的な存在感だ。

時代を超越する職人技

“Essential トランク プラス”(テラコッタ、22万6600円)、“Essential キャビン”(テラコッタ、14万3000円)/以上、リモワ(リモワ クライアントサービス)
多くの伝統、文化が眠る能登半島。その全ては、職人が幾つもの工程を経て生み出し、人々が過去から現在へと守り継いできたもの。

黒島漁港から車で30分ほどの場所にあるのは、築170年もの歴史が宿る茅葺庵。苔がむした茅葺屋根の修復作業に参加した阿部が、能登に訪れるのは今回で6回目。文化や歴史、自然、人々ーー新たな出合いを重ねるたび、この地への思いは増す。
古代から伝わる窯で焼かれた陶器に着想を得て生まれた、限定色の"テラコッタ"。どんな時代も生活を彩る深みのある赤、軽くて丈夫なラゲージは、阿部に「日本最高峰の漆器」と名高い輪島塗を想起させた。

輪島地の粉で作られる艶やかなその器は、100年以上使えるといわれるほど耐久性が高い。この地で生まれた料理人が、先祖から受け継いだという輪島塗の合鹿椀(ごうろくわん)を見せてくれた。軽くてやさしく手になじみ、時代をさかのぼるようなたたずまいーー能登に秘められた文化はこうして、人々の思いを乗せながら次の世代へと続いていく。
それぞれのもの、ことに自分だけの物語があるように、「リモワ」のラゲージには持つ人のかけがえない物語が宿る。思い出を未来へとつなげていくために、「リモワ」では生涯保証サービスを提供(2022年7月25日以降に購入のラゲージが対象)。耐久性のあるラゲージを製造するというブランドの信念と使命のもと、商品寿命が続く限り修理を行う。
1898年に創業して以来、品質と機能性に富んだラゲージ作りを続けてきた「リモワ」。時代を超えて支持されるブランドの根底には、熟練工による伝統と革新が根付いている。

ポリカーボネート素材を採用した“エッセンシャル”は、軽量性、耐久性に優れたブランドの定番シリーズ。このほど発売した限定色“クレイ”と“テラコッタ”は、自然と文化が持つ美しさへの敬愛が込められた旅のパートナーだ。
阿部裕介(あべ・ゆうすけ)/写真家
PROFILE:1989年、東京生まれ。青山学院大学経営学部卒業。人と風景のあいだに立ち上がる物語を追いながら、国内外を巡り撮影を続ける。これまで手掛けた写真集は、高知のよさこい祭りを記録した「ヨサリコイ」、今井浜海岸で家族を撮った「Moments Will Fade」、インドを旅した「Relagaadee」「Shanti Shanti」。俳優・仲野太賀、映像作家・上出遼平とともに「Midnight Pizza Club」を主宰する

「リモワ」“Essential”シリーズ
“クレイ”“テラコッタ”一覧

INFORMATION

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PHOTOS:YUSUKE ABE(YARD)
SPECIAL THANKS:mebuki-芽吹-,
のと復耕ラボ,
TOGISO 能登古民家宿,
TOGIZO
問い合わせ先
リモワ クライアントサービス
03-6733-9850