「オーラリー(AURALEE)」は、2026-27年秋冬コレクションをパリで発表した。トロカデロ広場の会場に集ったゲストの装いは、どこか示し合わせたかのように落ち着いたグレーのトーンに包まれていた。主張は控えめでありながら、素材と構造で語るブランドの思想が、そのまま来場者のワードローブに投影された光景だった。
被り率が高かったのは、襟にレザーを配したブルゾンジャケットと、フリースのような表情を持ちながら実はシルク100%で作られたハーフジップセーター。ニットウエアを腰に巻いたり、マフラーを首元から無造作に垂らしたりと、絶妙な抜け感を生み出す「オーラリー」のスタイリングを踏襲する来場者も多い。時折、赤や緑といった差し色を一点だけ効かせる装いも見られるが、ランウエイで披露された最新コレクションでは、ビビッドカラーを大胆に掛け合わせたルックも提案された。抑制の効いたグレーを基調とした来場者の装いとは対照的に、来シーズンのオフランウェイでは、より強い色彩表現が広がりを見せそうだ。