
新デザイナーのデビューが相次いだ2026年春夏に台頭したのは、フレッシュで前向きなエネルギー。不安定な社会情勢下でも、鮮やかな色や柄、ビーチの開放感、女性性の賛美、手仕事を通して、喜びや楽観的なムードを表現するブランドが際立った。まずは8つのキーワードから潮流を読み解く。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月10日号からの抜粋です)
KEYWORD 01:
PARADE OF COLORS
高揚感あふれる色彩のコンビネーション
今春夏を象徴するのは、高揚感にあふれる色使い。明るく鮮やかな色彩を筆頭に、ワントーンだけでなく大胆なコンビネーションを楽しむスタイルが多出した。代表格は、表紙を飾ったジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)による「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や新生「ヴェルサーチェ(VERSACE)」、「フェンディ(FENDI)」。ストライプや幾何学模様も、マルチカラーでの表現が印象的だ。強い色同士のカラーブロッキングを全身でまとうのは難易度が高いものの、白黒や茶系、パステルカラーを交えながら、1アイテムからビビッドな色味を取り入れ、今季らしいオプティミズムを表現したい。
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