
2026年春夏は、新クリエイティブ・ディレクターの起用により大いに盛り上がった。アクセサリーも同様で、多くのブランドは新しい商品をお披露目。停滞する売り上げを反転させるべく、クラフツマンシップにこだわり、質感豊かに、大胆なカラーブロッキングやフリンジなどで遊び心を表現する流れが顕著になっている。バイヤーによるアクセサリー評をまとめた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月10日号からの抜粋です)
SAKS FIFTH AVENUE & NEIMAN MARCUS
ルーパル・パテル(Roopal Patel)/
サックス・フィフス・アベニュー & ニーマン・マーカス ファッションオフィス シニアバイスプレジデント
今シーズンは、デザイナーのデビュー作として素晴らしいアクセサリーやシューズが数多く登場した。「シャネル(CHANEL)」は、クラシックなキャップトゥヒールをミュールにアップデート(1)し、“2.55”を復活。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は、「ディオール(DIOR)」のアクセサリーとシューズのラインアップを充実させた。シグネチャーの“CD”パンプスや、装飾を施した“レディ ディオール”(2)は、喜びに満ち溢れている。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のルイーズ・トロッター(Louise Trotter)は、羽根を織り込み、洗練されたシックなデザインの“イントレチャート”ポーチ(3)を発表した。
注目のトレンド
パンプスは、クラシックなものから装飾を施したタイプまで、あらゆるブランドが提案。「シャネル」と「ディオール」の新たな解釈、「プラダ(PRADA)」のフリンジパンプス(4)、「ミュウミュウ(MIU MIU)」の職人技が光る手編みタイプが気に入った。ミュールもトレンドで、トングサンダルも健在。ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)が「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で披露したプラットフォームタイプのトングサンダル(5)も魅力的だ。ハンドバッグでは、「プラダ」と「ザ・ロウ(THE ROW)」でフレームのあるトップハンドルバッグが復活。「ロエベ(LOEWE)」ではワンハンドルバッグが登場(6)し、イーストウエストバッグもコンパクトなバージョンが登場している。フリンジはバッグやシューズのいたるところで見られた。「ジバンシィ(GIVENCHY)」のローズのミュール(7)や「ディオール」のロゼットサンダルなど、シューズでもトレンドに。「クロエ(CHLOE)」のシェルバッグ(8)や「バルマン(BALMAIN)」の貝殻モチーフなど、海やサーフィンからインスピレーションを得たアイテムもトレンドだ。
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