
今季のムードを表現しつつ、日本市場で実際に支持を集めそうなアイテムをピックアップ。トップスやアウターからドレス、スカート、パンツまで、代表的なデザインを解説する。ワードローブの定番アイテムや数シーズン継続しているトレンドも多いが、春夏らしいアレンジや旬な着こなしのポイントとは?(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月10日号からの抜粋です)
CATEGORY 05:
MATERIALS
SOFT & FLUID /
ソフト&フルイド
サテンやジャージーを筆頭に、流れるようなシルエットや美しいドレープを生む滑らかでソフトな生地は、軽やかさを表現するキー素材。ドレスやスカートを中心に、コートやスーツにも用いられた。
SHEER / シアー
オーガンジーやシフォンなどのシアー生地は、もはや季節を問わない定番。ほんのり素肌が透けるデザインは、夏の装いに欠かせない涼しげな雰囲気を生む。「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、ペーパーナイロンを多用。
LACE / レース
レースは、センシュアルやガーリーからリゾートまで多彩なスタイルを飾った。デザインは、クラシックな花モチーフから幾何学柄のカットワークまでが登場。トリムとして用いたアイテムも多い。
CROCHET / クロシェ
ビーチのムードやクラフト感の表現が広がった今季は、クロシェも目立った。アイテムを編んで作り上げるだけでなく、「アーデム(ERDEM)」のようにパーツとしてあしらったデザインも。レイヤードにも活躍する。
DENIM / デニム
デニムはウオッシュドブルーが中心だが、実験的な加工も光る。「ディーゼル(DIESEL)」は鮮やかでメタリックな“サテンデニム”を開発。「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」は定番ジーンズをラテックス加工でツヤツヤに。
LEATHER / レザー
レザーは、スムースだけでなくスエードも多出。春夏向けに薄くすいたり、ひも状にしたものをざっくり編んだりしたデザインも見られた。黒や茶系だけでなく、今季らしいカラフルな提案も見られた。
CATEGORY 06:
COLORS
夏に欠かせない清涼感を表現する色
ENERGETIC VIVID /
エネルギッシュなビビッド
こちらの記事のキーワード1でも紹介したが、この春夏を象徴するのは喜びや楽観的なエネルギーをもたらすビビッドカラー。多くのブランドが、赤、青、黄色やオレンジ、ピンクをはじめとする虹のような色を取り入れ、ドレスやアウターからスーツ、セットアップまでを彩った。鮮やかなワントーンでまとめたルックも目立つ。
CLEAN WHITE /
すがすがしい白
鮮やかな色彩が広がった一方で、ベーシックカラーではアイボリーやエクリュ(生成り)を含めオールホワイトの着こなしが多数。ロマンチックやセンシュアルからミニマルまで、さまざまなスタイルに用いられた。素材は軽やかなシアー生地やレース、コットンが多く、すがすがしさや純粋さ、クリーンなイメージを醸し出す。
EARTHY & SANDY /
落ち着いたアース&サンド
ニューベーシックとして定着した茶色や木々を思わせる深い緑など、落ち着いたアースカラーの人気は継続。今季は、浜辺や砂漠を想起させるサンドベージュも目立った。色合わせは、「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」や「エルメス(HERMES)」を参考にしたい。鮮やかな色のバッグや金銀にきらめくアクセサリーを仕上げに加えるのが今季流。
ICY PASTEL /
ひんやりパステル
春夏定番のパステルは、シャーベットのようなトーンが中心。「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」や「シャネル(CHANEL)」に見られたように、素材の透明感や光沢を掛け合わせることで一層涼しげな印象に仕上がる。酷暑が長引く日本の夏にふさわしい提案になりそうだ。淡い色を組み合わせた「ディオール(DIOR)」のプレッピールックも印象的。