
今季、多くのデザイナーが挙げたのは「オプティミズム(楽観主義)」や「ジョイ(喜び)」というキーワード。そんな気持ちを反映するかのように、パリのランウエイは鮮やかな色や大胆な柄が多出した。表現方法は、全身をワントーンでまとめるだけでなく、時に黒や白も交えつつ強い色彩の対比でカラーブロックを描いたり、異なる柄同士をパッチワークしたり。春夏は、気分を高揚させてくれるようなエネルギーあふれるスタイルに注目だ。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月20日号からの抜粋です)
「クロエ(CHLOE)」
DESIGNER/シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)
“クチュール”の現代的解釈を彩る
百花繚乱のアーカイブプリント
シェミナが考えたのは、もし現代の「クロエ」ガールがクチュールドレスを着こなすとしたら。ドレーピングやラッピングといった伝統的な技術を生かしつつ、素朴なコットンを使い、軽やかなドレスやトップスを提案した。それらを彩るのは、1950〜60年代のアーカイブから引用したカラフルなフラワープリント。大胆なフリルやギャザー、ボリュームのある肩、柔らかなニュアンスカラーなど、メゾンのDNAを再解釈しながら確立したデザインも応用し、フェミニンでロマンチックなスタイルの幅を押し広げている。
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