ファッション
特集 メンズ・ファッション・ウイーク2026-27年秋冬Vol.1 第2回

「ルイ・ヴィトン」「プラダ」「ドリス ヴァン ノッテン」が服に込めた、「愛着」と「継承」のストーリー

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「ルイ・ヴィトン」「プラダ」「ドリス ヴァン ノッテン」が服に込めた、「愛着」と「継承」のストーリー

「タイムレス」の価値が見直される中、今季は「愛着」や「継承」という言葉が強く心に響いた。たとえサイズが合わなくなっても、汚れたとしても手放せない。そんな愛しい服の感覚をデザインに落とし込んだのは、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「プラダ(PRADA)」。そこには、懐かしさと人間らしい温もりを感じる。一方、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ゼニア(ZEGNA)」は過去から現在、そして未来へと受け継がれていくワードローブを提案。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」も創業者の美学を継承しつつ、堅実な一歩を踏み出した。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月2日号からの抜粋です)

「プラダ(PRADA)」

「生活の痕跡」が愛着に
不完全ゆえの可能性

ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)は、過去と未来のはざまに人間らしい「愛着」のありかを見出した。極端にタイトなIラインのシルエットに、意図的な「生活の痕跡」が浮かぶ。ニットの襟元のくたびれも、シャツの焦げ跡やシミも、単なるダメージではない。それは長く着続けることで生まれる「捨てられない理由」であり、服と所有者の親密な関係の象徴だ。コートのコーティングが剥がれ落ちる過程さえもデザインに取り込み、不完全なものに宿る美と、未完成ゆえの未来への可能性を提示した。

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」

控えめに変化を加えながらも
受け継がれる帝王の美学

今季は、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の右腕を長年務めてきたレオ・デル・オルコ(Leo Dell'Orco)が初めてトップとして指揮。創業者の美学を継承しつつ、控えめに自身の感性を加えた。特徴は、ベルベットやクレープなど光によって表情を変える生地と、オリーブグリーンやアメジストといった色使い。多様なデザインをそろえたシグネチャーのエフォートレスなテーラリングに、流れるようにドレープを描くワイドパンツや体を優しく包み込むコートなどを交え、リラックスしたエレガンスを描いた。

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