ファッション

ヤギの環境配慮素材シリーズ「ユナ・イト」、ライフスタイルに拡大

繊維商社のヤギは3月、環境配慮型素材ブランドシリーズ「ユナ・イト プロジェクト(UNITO project)」の展示会を東京都内で行った。同社はオーガニックコットンやリサイクルポリエステルなどの5つの環境配慮型素材ブランドを「ユナ・イト」シリーズとして統合しており、カジュアルウエアからスポーツといったアパレルに加え、寝具、インテリアなどライフスタイル全般に向けて提案した。

主力のオーガニックコットン「ユナ・イト オーガニック(UNITO ORGANIC)」は、日本でも最大級の規模と品質を誇る。国際基準のオーガニック認証を取得するほか、約9割の原料をトレーサビリティーシステム「COTTON ID」と連動させ、綿花農場から紡績工程までを追跡できる体制を整えている。糸をさらにさかのぼって農場までをトレースできる仕組みは珍しい。

今回の展示会では、ガス焼きと呼ばれる糸の表面を滑らかにする高品位な細番手の綿糸を高密度に打ち込んだシャツ地や、日本のデニム産地である広島&岡山の有力デニム生地メーカーのデニム生地や製品を提案した。また、生地段階で国際的なオーガニックテキスタイル認証のGOTS認証を取得。デニムシャツ生地を展示し、オーガニック認証デニム生地のスキームを提案した。

また今回はインドの有力な紡績メーカーと組み、シーツやバスローブなどの寝装・寝具や、タオル、カーペットなどのインテリアまで、ライフスタイル全般にまでアイテムを広げ、感度の高いライフスタイルブランドとして知られる「ピクニックモーテル(PICNIC MOTEL)」とコラボレーションしたルームウエアも展示した。

最も目を引いたのは、サステナブル素材に機能性を掛け合わせた「ユナ・イト プラス(UNITO PLUS)」から誕生した高機能ストレッチ糸「パーストレッチ(PERSTRETCH)/パーストレッチ コンフォート(PERSTRETCH comfort)」。ヤギは、インドネシアや今なお世界の最先端を走る日本の北陸(福井・石川・富山)の繊維企業とタッグを組み、ソフトなストレッチ生地やUVカット、遮熱性、吸水速乾などの機能を掛け合わせた生地を開発。スポーツウエアからタウンギア、カジュアルウエアまで幅広い用途に向けて提案した。

「ユナ・イト ポリエステル(UNITO POLYESTER)」と「ユナ・イト ナイロン(UNITO NYLON)」はいずれもリサイクル素材を使い、北陸企業と連携。今回はビンテージ繊維機械を使った「ピン仮糸(ピンタイプ仮撚り糸)」など、メード・イン・ジャパンならではのタフタや楊柳などの付加価値の高いテキスタイルを提案した。

ヤギは同プロジェクトのコンセプトとして「サステナぶらないサステナブル」を掲げる。素材ごとの特性に合わせて環境負荷低減や生産者支援などに取り組み、言葉だけにとどまらない実質的なサステナビリティを目指す。同社は「言葉ではなく、行動とモノ作りで未来を変えていく」として、サステナブル素材の開発と普及を加速させる。

問い合わせ先
ヤギ
06-6266-7895