ファーストリテイリングはこのほど、店舗・主要オフィスなど自社運営施設におけるエネルギー使用由来(スコープ1・2)の温室効果ガス(GHG)排出量を2019年比で90%削減する目標について、25年8月期末時点で達成したと発表した。30年8月期を達成期限として21年に設定した目標を4年前倒しで実現した。
25年8月期における削減率は90.3%(19年8月期比)で、前期の83.3%から改善した。同社は21年に「社会の持続可能性と事業の成長を両立する新たなビジネスモデルへの転換」を掲げ、脱炭素化に向けた取り組みを加速してきた。
具体的な施策としては、営業時間外の電力利用を制御するシステムの導入、設定温度に自動調節される空調オペレーションコントロールシステムの採用などによる省エネ化を推進。再生可能エネルギーの導入拡大や、エネルギー効率の高いロードサイド店舗の開発にも取り組んできた。
スコープ3目標は30%に引き上げ
自社運営施設の排出削減と並行し、同社はサプライチェーン(スコープ3)における排出削減目標を昨年11月に従来の20%から30%(2019年比)に引き上げている。対象は「ユニクロ(UNIQLO)」および「ジーユー(GU)」商品の原材料生産・素材生産・縫製に関わる排出量で、2025年8月期時点での削減率は19.9%(前期18.6%)。生産パートナーとの協業を通じて削減を進める。また、全世界の店舗・主要オフィスにおける再生可能エネルギー調達比率は93.5%(前期84.7%)に達しており、30年8月期までの100%達成に向けて進捗している。
上記3つの目標はいずれも、国際機関SBTイニシアティブによりSBT(Science-Based Targets)として認定を受けている。同社は今後、50年の温室効果ガス排出量ネットゼロ達成に向けた取り組みを継続する方針だ。