ビューティ

「ケイト」と仮面ライダー ビューティ × ヒーロー × ファッションの新カルチャー

カネボウ化粧品のグローバルメイクブランド「ケイト(KATE)」が、東映の会員制配信サービス「東映特撮ファンクラブ(以下、TTFC)」発の女性仮面ライダー「仮面ライダーアインズ」と協業した。両者は、俳優の天翔天音が演じる三日月ナユタ/仮面ライダーアインズを起用して、「ケイト」オリジナルのショートムービーを公開。「仮面ライダー」とメイクブランドによる映像発表は、史上初めてだ。

史上初のコラボムービーは、
「強く、美しく、HENSHIN」。

1971年に始まった「仮面ライダー」シリーズは、これまで45作品以上。ファッションシーンでは、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」などとコラボレーションしながら世代を超えた支持を集め、近年は海外での認知度も大きく、グローバルヒーローへと成長している。

「仮面ライダーアインズ」は、三日月ナユタ(演:天翔天音)が変身ベルト「ヴィルベルヴィント」の力で、真の能力を解放した姿だ。驚異的なジャンプ力と、持ち前のダンススキルを生かした華麗な動きで戦う。ナユタは語学堪能・スポーツ万能の才女でダンス特待生として将来を嘱望されていたが、ある日、謎の組織「クラウド」に捕らわれてしまう。自力で逃げ出したが、脳以外の全身は既に改造されていた。しかし、同じ運命を背負った他の女性仮面ライダーたちの生き様を見てきた彼女は、同じ悲しみを生まないために自らの力を使うことを決意。他の誰でもない、ただ一人の憧れの自分という意味を込め、ドイツ語の「EINS(1)」に由来する「仮面ライダーアインズ」と名乗る。

オリジナルのショートムービーは、「HENSHIN THE FIRST」と「HENSHIN THE FIRST Fashion Side Story with WWDJAPAN」の2つ。共に「いつの時代も、敵はモンスターでも他人でもなかった。内なる自分を受け入れ超えることが、本当の自分への変身となること」という物語を映像で表現している。

「ケイト」 × 東映 × スタイリスト
異色のコラボの背景を語る

異色のコラボはどのように実現したのか?その背景を「ケイト」ブランドマネジャーと東映のプロデューサー、そしてファッションスタイリストの3人が語る。

WWD:なぜ、ビューティ × ヒーロー × ファッションというコラボが実現したのか?

岩田有弘「ケイト」ブランドマネジャー(以下、岩田):「ケイト」は、外見だけでなく内面の変化も含めて“個性を解放する”。その価値観を象徴的に表せる概念が、特撮ヒーローの「変身」だった。「変身」を体現する存在として、「仮面ライダー」シリーズほど明確なモチーフはない。カルチャーとの共創という観点からも、理念を率直に届けられる相手だ。

湊陽祐・東映プロデューサー(以下、湊):仮面ライダーシリーズは、原作者・石ノ森章太郎先生の意志を受け継いで、時代ごとに姿や構造をさまざまに変えてきた。「仮面ライダー」には、「変わり続ける」という変わらないテーマがある。女性仮面ライダー1号が活躍する「仮面ライダーアインズ」も、その延長線上。今の時代にあった形でキャラクターをより広い層に届ける方法を探していたとき、子どもの頃には憧れ、大人になれば主体的に楽しめるビューティやファッションとつながった。

村瀬昌広クリエイティブディレクター(以下、村瀬):「仮面ライダーアインズ」の立ち姿を見た瞬間、マスクオフした姿が浮かんだ。同時にユニコーンのような成長性を感じさせる俳優・天翔天音さんの存在が重なり、ファッションとビューティ、特撮ヒーローの融合が具体化した。マスクオフでも美しく、かっこいいこと。それが最大の接点。結果として、新しい美しさを備えた「仮面ライダー」が生まれた。

WWD:「ケイト」の象徴は“リップモンスター”だが、「仮面ライダーアインズ」はせっかくリップを塗っても、変身すればマスク姿だ。

岩田:「ケイト」は“NO MORE RULES.”を掲げ、メイクの力で感情を動かすブランドだ。見た瞬間の驚きや違和感は、感情を揺さぶる。リップは、ただ見せるための色ではない。一塗りすることで気持ちが切り替わり、内面には意志が宿る。たとえ変身してマスクに覆われても、その強さや高揚感は消えない。見えないからこそ、想像させる。それもメイクの力だ。そうした体験は記憶に残り、やがて文化になっていくだろう。

湊:映像には説得力がある。子どもがテレビの前で本気で変身できると信じるように、今回の映像も何かを信じられる体験として届けられるだろう。

WWD:両者にとって「変身」とは何か。

湊:「仮面ライダー」は、「私は人間だった。しかし、いまはもう人間ではない。それでも人間を守りたい」という枷(かせ)を背負う存在だ。だからこそ変身が必要になる。ドラマ性を伴う変身は、「仮面ライダー」の本質だ。

岩田:外見や印象を変える変身もあるが、「ケイト」が重視しているのは、一歩踏み出す勇気やきっかけ。外見が変化すると、気持ちが外へと開いていく。「本当はこうしたい」という思いを解放することや、それまで抑えていた個性を表に出すこと。そのきっかけが変身だ。

「NO MORE RULES.」な変身で見つける自分
対極の “ラスボス”&“秘めた炎”を配合

オリジナルのショートムービーの公開に合わせて、俳優の天翔天音演じる三日月ナユタが“リップモンスター”の07“ラスボス”を使って7つのスタイルに変身。「ケイト」が提唱する「NO MORE RULES.」、自由に楽しむことを基本に新しい、そしていつもと違う自分に変身した。

「自分を超えることが本当の自分への変身」
ショートムービーの撮影現場に潜入



ショートムービーは、“リップモンスター”が‟欲の解放“によって自信や勇気を引き出し、外見だけでなく内面までも劇的に美しく「HENSHIN」させる存在でありたいという「ケイト」の想いを表現。仮面ライダーが変身を通して困難に立ち向かって自分を更新し続けてきたように、メイクもまた自分の殻を破り、新たな一歩を踏み出すためのスイッチになる……。そんな「ケイト」の思想と仮面ライダーの世界観が一体となった、新しい表現だ。「ケイト」オリジナルのショートムービーは、3月3日から公開中。仮面ライダーコラボレーション・特設サイトでは2種類の動画が視聴可能だ。
「WWDJAPAN.com」は、撮影現場の舞台裏に潜入。それぞれの想いを聞いた。
PHOTOS:JUNJI HATA
STYLING & CREATIVE DIRECTION:MASAHIRO MURASE
MOVIE 「Behind The Scenes」
CAMERA & EDIT:RYUYA MARUYAMA
CAMERA:ROBIN FURUYA
PHOTOS:JUNJI HATA
HAIR:HIRO TSUKUI
MAKE-UP:AKEMI NAKANO
STYLING & CREATIVE DIRECTION:MASAHIRO MURASE
問い合わせ先
KATE(カネボウ化粧品)
0120-518-520