企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回は年商1兆円が目前のアシックスの決算を読み解く。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月9日号からの抜粋です)
今回はアシックスを分析しました。この連載の第65回で、23年12月期を解説しましたが、その後2年間で数字の景色が随分変わりました。
25年12月期の連結業績は、売上高が前期比19.5%増の8109億円、営業利益が同42.4%増の1425億円でした。増収増益は5年連続です。売上高は2ケタ増を続けていますが、それ以上に利益がぐんぐん伸びて、営業利益率は17.6%まで上がっています。まさに絶好調。26年12月期は9500億円の見通しで、その次は1兆円が射程に入っています。

今回のポイントは「利益の伸び方」です。いったい、何が起きているのでしょうか。
もともとアシックスは、「パフォーマンスランニング」カテゴリーを中核とする競技スポーツシューズ企業でした。そこに、この2年で明確な変化が出ています。機能を持ちながらデザイン性を重視したカテゴリー「スポーツスタイル」と「オニツカタイガー」、この2つの構成比が大きく上がっているのです。
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