ビームスは2日、今年の創業50周年に合わせた新規事業を発表した。目玉は年度内のオープンを予定する米ロサンゼルスでの常設店舗だ。1フロアの路面店で店舗面積は約1250平方メートル。24年に開店した「ビームス ライフ 横浜」の約991平方メートルを上回り、同社最大となる。設楽洋社長は「50年前、アメリカ西海岸の文化に憧れ、原宿に6.5坪の店を開いたのがビームスの始まり。(中略)次の100年に向けて今度は日本の素晴らしさであるホスピタリティー、モノ作り、センスを海外に発信していきたい」と話した。
「海外出店事業」「新レーベル事業」「人的資本活用事業」の3つを50周年記念事業として取り組んでいくことを明らかにした。
海外出店事業の柱であるロス出店は、同社の半世紀の歴史の集大成となる大型店を作る。「ビームスにとってロサンゼルスは(創業の)アイデンティティーの根幹」(池内光専務取締役)として最重視する。すでに24年に米国法人を設立し、EC(ネット通販)や3回にわたるポップアップストアで感触を得ていた。日本でも例のない1000平方メートルを超える規模で、ビームスが培ってきたファッションやカルチャーを多面的に表現する。出店先のマテオストリートは感度の高いファッションショップが点在す地域。すぐそばには「ドーバーストリートマーケット」の店舗がある。
新レーベル事業は、これまでアウトレットモールの専用レーベルとして展開してきた「ビームス ハート」を刷新し、25〜35歳の男女をターゲットにした新業態に発展させる。「ビームス ハート」の屋号で、3月3日に開店するくずはモール店(大阪府)を手始めに4月末までに10店舗を出す。価格帯はアウター類1万2000円、シャツやボトムス類7000円、カットソー類5000円。子供服や生活家電も売る。同社はショッピングモール向け業態「ビーミング バイ・ビームス」を今年1月に終了さているが、「ビームス ハート」は立地やターゲット、価格帯でこれを継承するものになる。
人的資本活用事業の新基軸として、同社のスタッフが私物を提供するリセールサービス「ビームス ディグロー」を2月18日にオンライン上で開始した。現時点でスタッフ約250人の1000点が出品されている。目利きである同社スタッフの愛用品を販売するユニークな取り組みで、出品者のよる商品解説やエピソードも充実しており、一般的な2次流通サイトとは一線を画す。