2025-26年秋冬は、この暗く不穏な時代や直面する現実に対するデザイナーたちの想いがトレンドに影響を与えた。それは優しく包み込むようなスタイルだったり、困難に立ち向かうパワフルな女性像だったり、過去からヒントを得たロマンチックやレディーライクの表現だったり。今季のムードを物語る7つのキーワードを解説する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月21日号からの抜粋です)
KEYWORD 01:
COZY & TENDER
優しく包み込むことで生み出す安らぎ
先行きが不透明な世の中において最も共感を呼び広がりそうなのは、優しく包み込むようなスタイルだ。キーアイテムは、首や肩もしくは体全体を包むたっぷりとしたアウターやショール、丸みを帯びたシェイプやタートルネックのニットなど。ファーやシアリング、カシミヤ、ブランケット、パファー、シャギーニットといった暖かく柔らかな肌触りの素材感もポイントで、身にまとうことによって安らぎを感じられるような提案が光る。ただコージーなだけでなく、「サカイ(SACAI)」や「トッズ(TOD'S)」のように直線的なシルエットと掛け合わせたスタイルも多い。
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