ファッション
【特集】2026-27年秋冬東京コレクション

「タオ」、丸と曲線に挑む ピンクで織りなす不規則でリズミカルなカタチ

栗原たおデザイナーによる「タオ(TAO)」は3月26日、東京・南青山のコム デ ギャルソン社でランウエイショーを開催し、2026-27年秋冬コレクションを発表した。ショーは、開花宣言を迎えた春の空気とも響き合う、オールピンクのルックで幕を開けた。

「丸や曲線を使ったパターンメイキングに挑戦したかった」と制作を始めた栗原デザイナーは、オランダの造形作家ルース・バン・ベーク(Ruth van Beek)の作品に着想を得た。雑誌や書籍の切り抜きを再構築するコラージュで知られるルースの作品は、楕円形など丸みを帯びたカタチを主役に独特の世界観をつくる。現代的でありながら、どこか懐かしさを感じる。そんなムードは今回の「タオ」のコレクションに共通している。ルースの既存作品9点をオリジナルグラフィックと組み合わせ、テキスタイルに落とし込んだ。

そして、角のない線を描くシルエット。ファーストルックは、中綿で膨らみを持たせた円形パーツを襟元や袖でつなぎ合わせたトップス。ルースの作品をコラージュしたプリントスカートは、半円が続くヘムラインとハリのある素材によってボリュームを生み出し、歩くたびにリズミカルな動きを見せた。

曲線の表現は、ギンガムチェックのハーフジップトップスの袖やウエストのフリル、ダブルブレストコートのビッグラペル、テーラードジャケットやパンツの丈や裾にも広がる。デザインステッチや裏地をあえて見せるトリミングによって、丸みがルック全体でさらに際立ち、独特の存在感を放った。

テーマの「ABSTRACT SHAPE」は直訳すると「抽象的な形」。栗原デザイナーは「不規則なバランスを表現した」と語る。シンプルな円や曲線を重ね、あえて不均衡に組み合わせることで、新たな造形へと昇華させた。

ショー中盤には、モノトーンのテーラードルックや、フリルをふんだんにあしらったブラウスとスカート、「タオ」らしいギンガムチェックのアンサンブルが登場。カラフルなスポットライトを凝縮したかのような幻想的なスカートも印象を残した。後半はビビッドなピンクの光に包まれ、エクリュのボアスカートやピンクのシャギーケープ、ネイビーのチュールスカートなどが続き、華やかさと幻想的な柔らかさが交錯するムードで幕を閉じた。

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