
「プラダ(PRADA)」は、2026年の“リ ナイロン”キャンペーンを発表した。同キャンペーンでは、俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)とレティーシャ・ライト(Letitia Wright)が登場し、プラダ グループの海洋保全教育プロジェクト“シー ビヨンド(SEA BEYOND)”を核に据えた内容に仕上げた。撮影は、ハワイのオアフ島から日本の伊豆半島および鎌倉市に至る多様なロケーションで行われた。
キャンペーンにはベネディクト・カンバーバッチとレティーシャ・ライトが登場
カンバーバッチとライトは、キャンペーンビジュアルに加え、ナショナル ジオグラフィック クリエイティブワークスによる2本のドキュメンタリーフィルムにも出演する。同キャンペーンにおいて海は中心的な役割を担い、すべてのビジュアルにおいて主体的な存在として描かれている。人間の行為がもたらす原因と結果を浮き彫りにする、常に在る存在として位置づけられており、映像と写真の物語が重層的に交差する構成となっている。
2部構成のドキュメンタリーシリーズのうち第1部には、カンバーバッチが出演する。フォトジャーナリストで“シー ビヨンド”親善大使でもあるエリザベッタ・ザヴォリ(Elisabetta Zavoli)とともに、東京から約2時間の距離に位置する伊豆半島周辺の海域を訪れ、その豊かな海洋環境を探求する内容だ。
フィルムではさらに、“シー ビヨンド”が支援するプログラムを通じて、日本の著名な魚類学者・画家であるさかなクンの活動にも触れる。“さかなクン探究隊”プロジェクトは毎年、小学生を対象に体験型アクティビティやワークショップ、教育セッションを実施し、子どもたちが海に親しみ海洋生物とのつながりを育むことを目指している。
収益の1 %を“シー ビヨンド”に寄付
“リ ナイロン”コレクションは、2019年に発表され、アクセサリーおよびウエアの両カテゴリーで展開されている。埋立地、繊維廃棄物、海洋から回収されたプラスチックを再生・精製して生み出される再生ナイロンは、解重合および再重合の工程を経て製造される。この素材は循環型であり、リサイクルされることで新たなかたちへと生まれ変わり続ける。なお、1970年代にミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)がラグジュアリーの領域に導入したナイロンは、ブランドの創造的プロセスの核心にあるラディカリズムを象徴する素材でもある。
2023年 7 月時点で、“プラダ リ ナイロン フォー シー ビヨンド”コレクションの収益の 1 %が、プラダ グループがユネスコ政府間海洋委員会と連携して推進するプロジェクト“シー ビヨンド”に寄付されている。同プロジェクトは2019年に発足し、発足以来、世界中の3万5000人以上の学生と海洋リテラシーの原則を共有してきた。2025年には“シー ビヨンド マルチ パートナー トラスト ファンド フォー コネクティング ピープル アンド オーシャン(SEA BEYOND - Multi-Partner Trust Fund for Connecting People and Ocean)”を設立し、多様なパートナーとの連携を通じて資金基盤の強化を図っている。