第32回アクター賞(旧SAGアワード)が、3月1日(現地時間)にロサンゼルスのシュライン・オーディトリアム&エクスポ・ホール(Shrine Auditorium and Expo Hall)で開催された。今回初めてレッドカーペットにドレスコードが設けられた。テーマは“クラシック・ハリウッド・グラマー”。1920〜30年代のムードを意識しつつも自由にアレンジしやすいテーマで、スターたちはそれぞれの着こなしを楽しんだ。ボリュームを抑えたロング丈のシルエットに、レースやベルベット、スパンコール、刺しゅうなどの装飾を施したルックが目立った。シアー素材やオペラグローブを取り入れたスタイルも見られ、テーマの世界観を際立たせていた。
会場には、テヤナ・テイラー(Teyana Taylor)、エマ・ストーン(Emma Stone)、ケイト・ハドソン(Kate Hudson)、チェイス・インフィニティ(Chase Infiniti)、ジェナ・オルテガ(Jenna Ortega)、ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)ら多くのセレブリティーが来場した。
テヤナ・テイラー
テヤナ・テイラーは、シュルレアリスムを感じさせる「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のストラップレスドレスで登場。ボディス部分にグレーやオフホワイトで女性の身体を抽象画のように描いたデザインが目を引いた。波打つネックラインや上半身からスカートにかけての曲線的なラインがアーティスティックな雰囲気をさらに強調し、銀のラインをあしらったスカートや背面から垂れるリボンがダイナミックな動きを演出。アクセサリーは「ティファニー(TIFFANY & CO.)」から、葉のモチーフが連なるネックレスとイヤリングを合わせた。
テイラーとともに、5歳の娘ルー・ローズ・シャムパート(Rue Rose Shumpert)もレッドカーペットに登場。テイラーの横でポーズを取り、写真撮影の際にはテイラーのドレスの裾をきれいに整える手伝いもしていたという。
エマ・ストーン
エマ・ストーンは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のパステルパープルのスリップドレスで登場。細いストラップとUネックのゆったりとしたデザインでありながら、丁寧にビーズを縫い込んだ生地がチェインメイルのようなテクスチャーを生み出し、シンプルなルックに重厚感を与えていた。ドレスに合わせたのは、繊細なビーズ細工が施された光沢のあるパープルの長袖ボレロジャケット。ボブヘアをふんわりと顔まわりに軽く流し、メイクも柔らかく控えめに仕上げることで、全体のバランスをミニマルにまとめた。
ケイト・ハドソン
ケイト・ハドソンは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のケープ付きドレスで観客を魅了した。流れるようなケープと背中から伸びる長いトレーンがレッドカーペットに広がり、オールドハリウッドの気品を感じさせた。ボディスは胸下にカットアウトを施したスクエアネックで現代的な要素をプラスしつつ、細かなドレープを施したウエストからAラインのスカートへと続くシルエットはクラシックな美しさを漂わせた。柔らかな色調のルックには、デザートダイヤモンドを用いた「エミリー・P・ウィーラー(EMILY P. WHEELER)」のネックレスとイヤリングを合わせ、上品な輝きを添えた。
チェイス・インフィニティ
チェイス・インフィニティは、きらびやかに輝く「ルイ・ヴィトン」の長袖のハイネックドレスで登場。全体的にタイトなシルエットでありながら、スカートの裾や袖先にフレアを取り入れた、彫刻のような造形美が印象的だ。ドレスには全面に細かなビーズが施され、ニュートラルなカラーのドレスに控えめな輝きを添えていた。華やかなヘッドピースと「デビアス(DE BEERS)」の存在感のあるロングイヤリングがルックを引き締めた。
ジェナ・オルテガ
ジェナ・オルテガは、「クリスチャン コーワン(CHRISTIAN COWAN)」のドレスで個性的なスタイルを披露。ドレスは2026年秋コレクションのもので、クリームカラーのランジェリーを思わせるディテールを取り入れた、オールドハリウッドの映画スターを彷ふつとさせる一着だ。胸元が深く切れ込んだV字型のネックラインが印象的で、ほつれた生地や深いスリットが脱構築的な雰囲気を醸し出していた。「ミキモト(MIKIMOTO)」のネックレスを肩からかけ、太もも丈のグレーのストッキングとつま先部分が小さく開いたピープトゥの黒のハイヒールでルックを完成させた。
ティモシー・シャラメ
ティモシー・シャラメは、「プラダ(PRADA)」のクリーム色のダブルブレストタキシードジャケットに、プリーツが入ったウィングカラーの白いタキシードシャツとブラックのシルクモヘアパンツを合わせた。ネクタイをつける代わりにシルバーチェーンのネックレスを着用し、現代的なスタイルを披露した。
第32回アクター賞は、クリステン・ベル(Kristen Bell)が司会を務めた。映画「ワン・バトル・アフター・アナザー(One Battle After Another)」が過去最多となる7部門のノミネートを獲得し、映画「罪人たち(Sinners)」とテレビコメディーシリーズ「ザ・スタジオ(The Studio)」がそれに続いた。