「シーイン」と「BHV」を運営するSGMグループが共同で発表した声明によると、対象となるのはリモージュ、アンジェ、ディジョン、グルノーブル、ランスの5都市にある店舗で、「シーイン」の売場面積は約501〜1021平方メートルになるという。「これらの売場は、SGMグループと『シーイン』の継続的な実験的パートナーシップの一環であり、デジタル起点のブランドの実店舗をオープンすることで、消費者の買い方に合わせることに焦点を当てている」と述べた。
一連の出店計画は、2025年11月に「世界初の常設実店舗」として開業したパリの「BHV」マレ店の流れを汲むものだ。マレ店開業時には、活動家や政治家、従業員組合、ブランド各社から反発を招いたことも大きな話題となった。
地方店での開設は当初25年後半に予定されていたが、11月に延期された。背景には、「シーイン」のマーケットプレイスに不適切な商品が掲載されたことをめぐる騒動がある。この騒動に加え、「サンドロ(SANDRO)」や「アニエスベー(AGNES B.)」といったビューティ・ファッションブランドを含む約100ブランドが、「シーイン」の「BVH」への出店に対する抗議と「BVH」の支払い遅延を理由に、「BHV」から撤退したことで、論争はさらに激化した。SGMグループは、仏紙「ル・フィガロ(LE FIGARO)」のインタビューで、対立は解決済みであり、日次で支払う新たな決済システムを導入していると述べた。
「シーイン」はフランスに2500万人のユニークユーザーを抱え、その95%はパリ、リヨン、マルセイユといった大都市の圏外にいると説明する。「BHV」の狙いは、「シーイン」の顧客が地方店への送客につながることにある。これらの地方店は、かつて「ギャラリー・ラファイエット」名義で運営されていたが、百貨店側が「シーイン」案件をめぐりSGMグループとの関係を解消した後、ブランド変更が行われた経緯がある。