BARBOUR(バブアー)

■ BARBOUR(バブアー)のはじまり

「バブアー(BARBOUR)」は1894年にジョン・バブアー(John Barbour)が創業した英国発のライフスタイルブランド。設立のきっかけは、北海に面した厳しい気候のもとで働く労働者のために、冷たい雨風をしのぐワックスドコットン製の耐久性の高いアウターを開発したこと。英国王室からは王室御用達の証であるロイヤルワラントが授与され、品格のあるライフスタイルブランドとして一般的にも認知度が広がる。5代続く家族経営で、創業地であるサウスシールズに本社を構える。2024年1月現在、世界55カ国に直営店を構え、メンズとウィメンズ、キッズ、そしてドッグ用のコレクションを展開する。

■ BARBOUR(バブアー)の歴史

1894年、ジョン・バブアーがイングランドの港町、サウスシールズで創業。厳しい気候のもとで働く労働者のためにワックスドコットン製のアウターを開発し、「J. バブアー&サンズ(J. Barbour & Sons)」の名で店舗を構える。1908年、初の通販販売カタログを制作。海外からの注文も増え、17年にはカタログ販売が売上高の75%を占めるようになる。57年、サウスシールズ・サイモンサイドに製造工場を建設し、小売業から製造・販売業に転換。74年、エディンバラ公爵フィリップ殿下(Prince Philip, Duke of Edinburgh)から最初の王室御用達の証明するロイヤルワラントを授与される。
80年、軽量で防風性の高いショート丈の乗馬用ジャケット“ビデイル(Bedale)”を発表。82年、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)から2つ目のロイヤルワラントを授与される。83年、“ビューフォート(Beaufort)” ジャケットを発表。87年、ウィリアム王子(当時、Prince William, Duke and Duchess of Cambridge)から3つ目のロイヤルワラントを授与される。88年、地域や国のプロジェクトやコミュニティーの問題を支援する「バブアー・トラスト(Barbour Trust)」を設立(現バブアー財団、the Barbour Foundation)。91年、“ビデイル(BEDALE)”や“ビューフォート(BEAUFORT)”などのロングセラーモデルをデザインしたマーガレット・バブアー(Margaret Barbour)の産業界への貢献が認められ、大英帝国勲章コマンダーを授与。98年、老舗キルトメーカーのキンロックアンダーソン(Kinloch Anderson)と初のオリジナルタータンを開発。
2019年、アレクサ・チャン(Alexa Chung)とウィメンズウエアのコラボをスタート。使用済みのジャケットを返却することで買い替え時のクーポン券と交換することができる「バブアー・リーラブド(Barbour Re-Loved)」をスタート。回収された古いジャケットは修理され、新たなジャケットとして再販される。22年、ワックスドコットンのジャケットにリワックスすることでより長く愛用できるサステナブルな取り組み「ワックス・フォー・ライフ(Wax for Life)」が英メディア「ドレイパーズ(Drapers)」主催の「サステナブルファションアワーズ(Fashion Awards)」でベストサーキュラリティー賞を受賞。8月、日本での販売元が伊藤忠商事に変わり、独占輸入販売権を取得。マッシュホールディングス(MASH HOLDINGS)が100%出資するバブアー パートナーズ ジャパン(BARBOUR PARTNERS JAPAN)が販売を開始した。

■ BARBOUR(バブアー)の成長の要となった代表アイテム

ワックスドジャケット

ブランドを象徴するアイテム。北海に面した厳しい気候のもとで働く労働者のために、冷たい雨風をしのぐワックスドコットン製の耐久性の高いアウターウエアを開発した。気密性の高いコットン地にワックスを染み込ませることで撥水効果を発揮する、丈夫で機能的な素材を使用した。また、繰り返しリワックスすることで撥水性や耐久性を保ち、風合いの変化を楽しみながら愛用できる。現代のサステナブルなアイテムの一枚としても評価される。

“スペイ(SPEY)”

1980年誕生。フライフィッシングの聖地として有名なスコットランドのスペイ川から名付けられた。世界中から集まる釣り人が腰まで川に浸かっても着用できるショート丈ジャケット。シルエットのバランスが男女問わず人気。

“ビデイル(BEDALE)”

1980年にマーガレットがデザインしたジャケット。ヨークシャー地方のヨークシャーデイルズにちなんで名付けられた。当初は乗馬用として作られ、美しいライディングポーズを保てるよう、短めの丈を採用した。フロントはダブルジップ仕様。肩を動かしやすいラグランスリーブや風通しを防ぐ袖口のリブなど、機能性と着回しやすさを兼ね備えた。

“ビューフォート(BEAUFORT)”

マーガレット・バブアーが渡仏時に着想を得て、1983年にデザインし誕生したスポーツジャケット。背面には両サイドから使えるゲームポケットがあり、腰元には大容量のフラップポケットを装備。

“クラシックタータン”

1998年に老舗キルトメーカーのキンロックアンダーソンと開発したブランド初のオリジナルタータン。深い緑をベースにしたデザインで、赤や黄色、白のラインが入っている。他にも、18世紀のファッションに着想を得て、白を基調にした“ドレスタータン”や“エンシェントタータン”“モダンタータン”などブランドを象徴するタータンを数種類保有する。

■ 公式サイト

https://www.japan.barbour.com/

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