
吉田カバンはその機能性と拡張性の広さ、そして質実剛健なメード・イン・ジャパンのモノ作りに共鳴した多数のブランド・企業とコラボレーションしている。このページでは過去に協業実績のある各ブランドにアンケートを実施、ともに制作するに至った経緯や当時の思いを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月22日&29日合併号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」
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Brand's Voice
2025年秋冬に計6型の「ポーター(PORTER)」コラボアイテムを制作。過去にも協業実績はあったが今回は吉田の90周年ということもあり、これを祝うプロジェクトとして行った。今回の6型には腐食加工(コロージョン・プロセス)という特殊加工を採用したが、顧客からも大好評。これが成立しやすいよう既存品のポケット位置や数の調整も引き受けてもらえた。アパレルウエアでのコラボレーションは初だが、内側にストラップのディテールを取り込むなど唯一感のあるアイテム制作ができた。
「ジーショック(G-SHOCK)」

Brand's Voice
2023年発売の「ピー・オー・ティー・アール(POTR)」コラボの“DW-5900”。吉田カバンとは09年のコラボレーション以降、継続的に関係性を築いてきた。吉田の持つ“用の美”やクラフツマンシップは「ジーショック」の持つ“タフネス”への美学と非常に親和性が高く、互いの「らしさ」を引き出せるいい関係だと思っている。本アイテムはブランドカラーのターコイズブルーをアクセントカラーに添え、ELバックライト点灯時にはブランドロゴが浮かび上がるなど、細部までこだわった仕様が特徴。ファッション、ライフスタイルの分野で新たなアプローチを示すことができ、新たな顧客層の開拓にもつながるコラボとなった。
「スタジオニコルソン(STUDIO NICHOLSON)」

Brand's Voice
クリエイティブ・ディレクターのニック・ウェイクマン(Nick Wakeman)が初めて来日した1999年ごろ、東急ハンズで見た「ポーター」ヘルメットバッグの記憶が今なお強く残っている、という原体験に基づき2025年春夏に実現したコラボレーション。ブランドが大事にしてきた機能性とデザインに吉田の哲学とクラフツマンシップが融合した形となった。業界最高峰の縫製技術とマインドに触れたため、自身の既存アイテムの素材・製法へのこだわりを今まで以上に持つことができるようになったのも大きな収穫。長い年月を経て実現したコラボレーションだからこそ得難い経験となった。
「トーガ(TOGA)」
Brand's Voice
2019年から7回にわたりコラボレーションを発表。ここまで多くのコラボレーションを行っている理由は、吉田の技術力と「トーガ」の持つアイコニックなディテールが組み合わさることで、毎回新しく他にないデザインが生まれているから。自分たちだけでは表現が難しいことを、機能、耐久性、縫製力で表現してくれるのが吉田。それぞれの特性がリンクすることでその魅力は2倍になっている、と感じている。吉田が今まで行ったことのない提案に対しても挑戦し、丁寧に仕上げてくれるその姿勢には頭が下がる思いだ。
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