ファッション

「マウンテンハードウェア」の“縫い目のない”高機能ダウン 8000m級で鍛えられた信頼性がなぜ街でも支持されるのか

マウンテンハードウェア,MOUNTAIN HARDWEAR

1993年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生した「マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR)」は、エベレストを含む8000m級の過酷な山岳環境下でも耐えうるギアを基準に開発を続けてきたマウンテンスポーツブランドだ。特に、登山やクライミングで着ることを前提に磨き上げたスペックは、丈夫さや高機能性、アウトドアフィールド発の確かな信頼性に繋がっている。近年は、そのスペックを日常に落とし込むことで、タウンユースでも選ばれる存在へと進化。日本でも日常着として人気を誇るベストセラーシリーズとして支持を集めている。

その象徴が、10年の開発期間を経て完成した“ストレッチダウン”シリーズだ。700フィルパワーのダウンと、縫い目をなくす独自構造を軸に、“動ける・伸びる・暖かい”という新しいダウンの基準をつくり上げた。定番の“ストレッチダウンフーディ”と、さらに保温性を高めた新作“ストレッチダウンビッグバッフル”を紹介する。

軽さ・耐久性・動きやすさを
兼ね備えた定番

「マウンテンハードウェア」が10年かけて磨き上げたストレッチダウンの象徴的モデル“ストレッチダウンフーディ”。糸を“折り合わせる”ことで縫い目を作らない独自構造により、ダウンの弱点だったコールドスポット(熱が逃げる部分)やダウン抜けを大幅に抑制した。ストレッチ織りの生地は軽量でありながら強度が高く、素材自体が伸びるため、クライミングや登山など腕を大きく動かす場面でもストレスが少ない。700フィルパワーのRDS認証ダウン(生きた鳥からの羽毛の採取や強制的な餌付け、動物に対し不当な取り扱いを行っていないことを保証する国際認証基準)を使用し、フードや袖口、裾のバインディングが保温性をさらに高める。タウンユースから本格アウトドアまで、幅広いシーンで活躍する“万能型”ダウンフーディと言える。メンズとウィメンズの展開で、価格は4万6200円。

冬の街でも山でも頼れる、
より暖かい新作ミドル丈

ストレッチダウンの機能性はそのままに、よりふっくらしたロフト(膨らみ)のあるバッフル構造を採用したアップデートモデル。この“ビッグバッフル”によって保温性を最大限に引き上げながら、独自のストレッチ織り素材が軽さとしなやかな動きを兼ね備える。やや短めの着丈で、ボリュームがありながらも街で着やすいバランスに仕上げている。外側のチェストポケットや、グリップ付きのシンチエンドなど、アクティビティーから日常使いまで便利なディテールも充実。もちろん、700フィルパワーのRDS認証ダウンを採用し、信頼性と環境配慮を両立する。冷え込む環境でも冬の街でも頼れる新モデルだ。メンズのみの展開で、価格は4万9500円(税込)。

“縫い目のない”独自のダウン構造

マウンテンハードウェア,MOUNTAIN HARDWEAR

ストレッチダウンの最大の特長は、糸を“縫う”のではなく“折り合わせる”ことで生地を接合する独自技術だ。一般的なダウンは縫い目から冷気が入り込むコールドスポットや、ステッチ部分からダウンが抜け落ちる課題があった。「マウンテンハードウェア」はこうした弱点を解決するため、2018年にストレッチ織り素材によるノンステッチ構造を採用。以降、多くのブランドが同様の構造を取り入れる中でも、先駆者として高耐久性を備えた仕上がりを保ち続けている。圧着による接合と異なり、加水分解による剝離の心配がなく、長く使っても劣化しにくい点も大きな魅力だ。

ダウンとは思えない!
軽快なストレッチ機能

マウンテンハードウェア,MOUNTAIN HARDWEAR

表地そのものがストレッチする特殊織りによって、ダウンとは思えない動きやすさを実現。クライミングや登山といった腕を伸ばす動作が多いアクティビティーでも突っ張らず、街中でも軽快に着回せる。さらに、耐久性の高い糸を使用しているため、街と山の二軸で着られる信頼性を確保。インナーダウンの軽快さと、アクティビティー仕様の堅牢さを両立したデザインは、このシリーズがプロから一般層まで支持される理由のひとつだ。

“ストレッチダウンフーディ”と“ストレッチダウンビッグバッフル”は、「マウンテンハードウェア」各店舗と取扱店、公式オンラインストアで購入できる。

PHOTOS:RYOHEI OIZUMI
EDIT&TEXT:YUKI KOIKE(VINYL)
問い合わせ先
コロンビアスポーツウェアジャパン
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