ファッション

千原ジュニア「めちゃくちゃ、ようできてますわ」 「ポール・スミス」×「バブアー」の注目ポイント

ポール・スミス(PAUL SMITH)」と「バブアー(BARBOUR)」と協業した新コレクション”ポール・スミス ラブズ バブアー(PAUL SMITH LOVES BARBOUR)”の発表イベントが3日に大阪で開催された。会場の「ポール・スミス」大阪店には、タレントの千原ジュニアさんがスペシャルゲストとして登場。ジュニアさんは500万円超の英国旧車バイクを即決購入するほどの旧車愛好家で、ビンテージギターなどクラシックなアイテムの収集家でもある。自分自身の基準でおもしろいと思えるモノを選び、大切にする姿勢が「ポール・スミス」の遊び心や世界観と重なることからゲストに選ばれた。

裏地こそ大人のおしゃれ

 

大阪店に登場したジュニアさんは、新コレクションからショート丈のトランスポートジャケットのダークレッドを着用。姿を見せるなり「これ、めちゃくちゃ、ようできてますわ。着た瞬間に“全然違う”って分かる。バイクに乗るときに風が入ってこないような作りになっているし、ゲリラ豪雨にも対応できる撥水性のある生地使いで実用的。それに、こんなに洒落た裏地はほかにない。小鳥を携えたデザインがすばらしい」と服を絶賛した。

トランポートジャケットはマウンテンバイクに乗る人々に着想を得て作成された。身頃の内側には風の侵入を防ぐウエストゲーターが付いている。斜めに配置させたポケットは自転車にまたがったままでもポケットの中にアクセスしやすく、走行中に中身がこぼれ出にくいよう計算されている。フラップ付きの胸ポケットは今回のコラボモデルのオリジナル仕様という。

ジュニアさんが感動した裏地は“バブアー タータン”を使い、オリジナルのブランドラベルと鳥のプリント、メッセージネームがアクセントに配されている。別のジャケットの裏地には、大きな牛を横にしてプリントしていた。ジュニアさんは「結局『大人って何か?』と聞かれたら、裏地なんですよ。表ばかりを意識しているようではまだ若い」と言い切り、会場を沸かせた。「裏地に遊び心があると、レストランでジャケットを脱いで店員さんに渡すときもちょっとうれしい気分になれる。家を出るときにはテンションのメモリが二つぐらい上がる」と語った。

トランスポートジャケットには6オンスのワックスドコットンを使用する。撥水性と保温性、耐久性を兼ね備える。化学繊維を使わずに撥水性を持たせているのもサステナブルだ。多趣味なジュニアさんは「釣りやキャンプなどのアウトドアにも最適。汚れても簡単に落とせるそうなので、子供と外で遊ぶときも気にならず『ガシガシ着られるよそゆき』って感じですね」と話す。

子供の頃から年代物に惹かれていたというジュニアさんは、ビンテージアイテムを購入し、愛用する際も「自分が現世で一時的に預かっている感覚」という。メンテナンスしながら次の世代に受け継いでいくという価値観は、長く愛用できる品質を追求する両ブランドの哲学とも共鳴する。

若い客を呼び込む決め手に

本コレクションは、クラシックな佇まいに遊び心を忍ばせる「ポール・スミス」と、タフで伝統的なアウトドアスタイルを守り続けてきた「バブアー」の強みが融合。「ポール・スミス」のユーモアあふれる視点で「バブアー」を象徴するコートをはじめ、ニット、アクセサリーを再解釈した、英国らしい新たなスタイルのアイテムを展開する。独特な色合いのワックスドコットンやパッチワークのディテール、フリージアン牛のモチーフなど、遊び心のあるデザインも特徴だ。

今回のコラボのきっかけについて、”「ポール・スミス」リミテッド”の安藤舞ヘッドオブPR&マーケティングは「50年を超える歴史の中で改めて、ブリティッシュブランドであることに立ち返り、さまざまなコラボレーションを行ってきた。同じ英国で愛されてきたブランドと取り組むことでどんな影響をもたらすのかという発想からスタート。過去には別のラインで部分協業したことはあるが、正式なコラボは今回が初めて」と話す。

グローバルで展開する「ポール・スミス」は、売り上げの約半分を日本市場が占める。そのため、日本限定企画を数多く展開してきたが、今回は英国ブランド同士がタッグを組むグローバルコラボレーションとして発表。10月1日に世界同時発売したところ、とりわけ英国本国では大きな反響があったという。日本国内では全店舗とオンラインで購入可能だが、大阪店と渋谷スクランブルスクエア店では、11月3日まで、世界観を表現した特別なディスプレイで来店強化を図る。

狙いは英国ブランドのおもしろさや機能性、デザインのユニークさを幅広い世代に知ってもらうこと。「とりわけ、いま増えつつある若い客層をさらに取り込むきっかけになればと考えている」(安藤氏)。

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