「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」の創業デザイナーを経てクリエイティブ・ディレクターに就任したジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)による新生「ロエベ(LOEWE)」は、メゾンの伝統やクラフトと2人のモダンな感性や鮮烈な色使いが融合したアクセサリーがそろう。バッグなどに刻印されたアナグラムは、「L」を4つ合わせて描いたデザインから上部の2つのみを残した“クロップド アナグラム“に刷新された。
最注目のバッグは、来年創業180周年を迎えることから名付けられた“アマソナ180”。「ロエベ」を象徴するクラシックなハンドバッグ“アマソナ“をクタッとしたシェイプとワンハンドルでモダンに再解釈した新作だ。素材は、スムース、スエード、クロコダイルの3タイプをラインアップ。ランウエイショーには一番大きなモデルのみが登場したが、3サイズ展開になる。手持ち用の短いハンドルが配されたデザインで、付属の肩にも掛けられる長いハンドルとショルダーストライプは取り外し可能。バッグの内側には前後を斜めに仕切るマグネット開閉のパネルがあり、ファスナーを開けたままでも中身を見せずに使用できる実用性を考慮したデザインが特徴だ。ファスナーを閉めることもできる。
また、2人がスペインらしさを感じるという“フラメンコ クラッチ“は、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)時代はノット(結び目)になっていた部分を巻貝のような形状のリジッドなパーツに刷新。ラッフル状になった開口部にアーカイブのロゴや広告をプリントしたカラフルなレザーを重ねることで、ドラマチックなアレンジを加えたモデルも登場した。そのほか、長さ調節可能なショルダーストライプ付きの大ぶりなバケットバッグは、巨大なロゴをコントラストの効いた配色で仕上げたモデルと単色モデルを用意する。付属するレザーのクロシェットは、通常はカギを取り付けるものだが、栓抜きになっているのがユニークだ。さらに、ムール貝の貝殻のようなパーツをたっぷりあしらったカゴバッグ“シェル バスケット“や、ツイストした形状と2色のレザー張り、口金部分のてんとう虫のパーツが印象的なハードクラッチも提案。バッグに付けるチャームもムール貝や昆虫、栓抜きなど、遊び心にあふれている。
足元は、ロングノーズとキトゥンヒールで仕上げた透明や色とりどりのPVC製シューズが目を引く。中に黄色やオレンジ、青などウエアに通じるカラフルでスポーティーなソックスパーツを合わせて履くスタイルが中心になる。また、ポインテッドトーのミュールは折り紙さながらレザーを折り畳んだようなデザイン。巻貝のようなパーツをアッパーに配したカラフルなローファーや、クライミングシューズから着想した軽やかなスニーカーも打ち出す。