少し前までの“クワイエット・ラグジュアリー”から、服や小物に華やかな刺しゅうやビジュー、フリンジやフェザーなどをあしらった“マキシマリズム”へと完全に移行した、2025-26年秋冬シーズン。不安定で混沌とした社会情勢が続いているからか、体をすっぽりと包み込んで守るようなアウター、中でも毛足の長いファーやフェイクファーのコートが多数登場して注目を集めた。こうしたランウエイのトレンドを反映し、ファッション・ウイークの期間中から、ECやレンタルサービスにおけるファーアイテムの検索数が大幅に増加したという。ここでは、ファーに関するブランドの動向などをまとめた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月21日号からの抜粋です)
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25-26年秋冬シーズンのファッション・ウイークは、2月6~11日のニューヨークを皮切りに、ロンドン(2月20~24日)、ミラノ(2月25日~3月3日)、パリ(3月3~11日)の日程で開催。ニューヨークでは、「アナ スイ(ANNA SUI)」がリッチなチョコレート色のファーコートを、「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」は淡いパープルやセージグリーンの毛足の長いファーコートを披露し、“ファートレンド”の幕を開けた。ロンドンでも「バーバリー(BURBERRY)」をはじめ、「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」「トーガ(TOGA)」「コナー アイブス(CONNER IVES)」など多くのブランドがファーのコートやアイテムを発表した。
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