ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第222回

ラグジュアリーがアメリカ市場に傾倒する、もう2つの理由

有料会員限定記事

ラグジュアリーがアメリカ市場に傾倒する、もう2つの理由

ビッグブランドによるクルーズ・コレクションの開催場所が出揃いました。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「グッチ(GUCCI)」がニューヨーク、「ディオール(DIOR)」はロサンゼルスです。そして「シャネル(CHANEL)」は、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)によるメティエダール・コレクションをニューヨークで発表したばかり。「モンクレール(MONCLER)」も、1月には“グルノーブル”ラインのプレゼンテーションをコロラド州のアスペンで開催します。

ラグジュアリー・ブランドのアメリカ市場への傾倒は、2026年春夏のミラノ&パリ・ファッション・ウイークから、かなり顕著なものになっています。各社は皆、停滞が長引く中国の代わりに、人口、とりわけZ世代の人口が先進国の中で唯一伸びているアメリカ市場に注目し、まずはかの国の富裕層たちとガッチリつながろうとしているのです。特にコロナの前まで、ラグジュアリー・ブランドによるクルーズ・コレクションは、メディアを巻き込んだ一大プロモーションイベントだったワケですが、今はそれ以上にVIP / VIC顧客の獲得が重要なのでしょう。そう考えれば、そして「ルイ・ヴィトン」や「トム フォード(TOM FORD)」などは既にアメリカの富裕層をパリコレに招いていることを知っていれば、私もショー会場にニューヨークかロサンゼルスを選びます。パリコレの数倍、十数倍の現地顧客を招待できますからね。

この続きを読むには…
残り1238⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。