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R&D部門もしくは、R&Dマインドを作ろう エディターズレター(2020年12月16日配信分)

※この記事は2020年12月16日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

R&D部門もしくは、R&Dマインドを作ろう

 引き続き2021年1月25日発売の「CEO特集」に向けて、ビューティ各社のトップを取材中です。以前お話しましたが、今回のテーマは「2040年のビジョン」。取材を重ねると、「美と健康が融合」した未来を思い描いていらっしゃる企業にたくさん出合います。リンク1本目の記事の通り、現在は血流・血行に関する研究にまい進する資生堂も、その1つ。確かに古くから細胞、その後は免疫、現在は血行・血流に関する研究を進める同社にとって、「肌を育む」から「健康を育む」へのステップアップは自然の流れです。ビューティ業界には、こんな企業が数多く存在するのです。

 そこで重要になるのは、R&Dを担当する部門の存在です。「美と健康の融合」には、医学界との更なる融合が欠かせません。無論、社内で医学的見地に基づく研究を始めることも可能でしょうが、医学界はあまりに広く、日進月歩。R&D部隊は、共同研究や産学提携、VC投資など、さまざまな可能性を想像・検討・打診・実行する組織になるのでしょうね。この世界も内製から協業、ひいてはオープン・イノベーションに進化しているものと考えられます。

 資生堂、コーセー、タカラベルモント、ミルボン、ヤーマン……。現段階では、こうした大手がいずれも「カギを握るのはR&D」と考え、すでになかなかの組織を有していますが、それをさらに強化・拡充しようとしています。現在の従業員数は50人くらいというカラーズ(リンク2本目をどうぞ)のオフィスを訪ねると、ラボのようなスペースが広がっています。構想したら、すぐに精油を調合できる空間です。コレがまた、カッコいいんだ。ビューティ企業にとって、R&Dは生命線なのだと再認識しました。

 さて、ファッションはどうでしょう?スポーツメーカーや下着メーカーのR&Dは有名ですが、大手アパレルにはあるのかな?アパレルの場合は、「新規事業開発室」なんて名称も多いかと思いますが、ビューティと比べると、まだまだ強化できそうな気がします。会社の現在の主戦場からチョット離れ、数年後、十数年後、数十年後を模索する人や組織は、必要です。特に他ジャンルとの融合が加速する未来、「変わっていい」の発想が広がった現代においては、って思います。

 我が社の場合は、自分を筆頭に多くの人が「勝手に新規事業開発室長」で(笑)、さすがに試験官を振ってはいませんが「事業と繋がるか分からないけれど、会ってみよう」とか「試しに、やってみよう」「書いてアップしたら、一体どうなるの?」というタイプが結構います。それも、また良し。今、このタイミングで、イロイロ繋がっておくことは、ソンにはならないでしょう。

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