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1つだけ確かそうな2040年の出来事 エディターズレター(2020年12月7日配信分)

※この記事は2020年12月7日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

1つだけ確かそうな2040年の出来事

 前回のお手紙で告知させていただいた通り、今回の「CEO特集」はファッション&ビューティの各社社長に「2040年のビジョンは?」と伺っています。取材はまだ前半戦ですが、さすがに各社20年後の未来は全然違いますね~(笑)。毎日、刺激的な取材が続いています。

 無論、ウチ半数くらいの社長からは「20年後の未来なんて、わかんない!」や「20年後の未来を、今決めたくない」というお言葉をいただき、「それもまた真実」と思っています。あらためて社長の皆々様、本当に答えづらい質問を取材の根幹に据えまして、申し訳ございません(笑)。

 業務用ヘア化粧品の専売品メーカーとして誕生したミルボンの佐藤龍二社長からも、他社のトップ同様「20年先なんてわからないよ(笑)」とのお言葉を頂戴しました。佐藤社長は、「私たちが携帯電話を使うようになって20年ちょっと。その間に携帯電話は、それ以上の存在になった。次の20年の技術の進歩は計り知れない。だから、社会がどうなっているかなんて、わからない」と続けます。業務用ヘア化粧品の専売品メーカーも、近年はコーセーとタッグを組んでスキンケアビジネスに挑んだり、B to B to Cという形ではありますがエンドユーザーともつながるECを立ち上げたり、「20年前だったら、考えられない」ビジネスに挑んでいます。そんな佐藤社長は、「でも1つだけ、かなり確かなのは……」と続け、「今の20歳は40歳になっていて、今年生まれた人は成人する。20年後の人口動態は、『見える』こと」と教えてくれました。

 なるほど。そう言えば同じ話は、下のリンク1本目の通り、IT賢者も口にしていました。「20年後の社会」と言われると皆目見当が付きませんが、「国内の女性の半数が50歳以上の社会」と言われると、いろんなコトが想像しやすくなります。こんな風に想像の翼を広げた佐藤社長は、20年後のビジネスに関するキーワードの1つに「地域密着」をあげました。高齢者にとって、移動は大変。生活圏が小さい人が増えれば、「地域密着」には商機があるという考えです。

 この、極めて確度が高い人口動態から将来を想像というのは、なかなか賢いアプローチですね。試しに「2040年 人口 日本」でググってみると、「現役1.5人が高齢者1人を支える」「人口は1億1000万人」「世帯数は2015年比で5%減」などの記事がヒットします。「2040年 人口 世界」とかでググれば、また違う確度の高い情報が得られ、想像の翼が広がるコトでしょう。

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