アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。毎日発売される洋服やスニーカー。在庫過多でも作り続けるそれらを、仕入れて売り続けるのがリテールビジネスの基本だ。売れ筋だけを仕入れて大量に売りたいが、飽きられてはブランドは“死ぬ”。奇抜なコレクションルックは在庫リスクにもつながるだろう。シーズンオフに在庫一掃セールと題して捌けば、ブランドのイメージは良くないし、リテールは大損だ。では在庫はどうする?ジョーカーは誰の手に?(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月10日号からの抜粋です)
──2月に、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)の下着ブランド「スキムス(SKIMS)」とナイキが共同で、女性向けトレーニング用アパレルなどの新ブランド「ナイキスキムス(NIKESKIMS)」を立ち上げました。
本明秀文(以下、本明):今、企業にはEDI(公平性・ダイバーシティ・インクルージョン)が求められている。“ウィメンズを売った”という形跡を残さないといけない。だからスニーカーにもユニセックスではなく、ウィメンズカテゴリーをわざわざ作る。ウィメンズと名付ければ、男が買っても実績としてはウィメンズの売り上げ。「ナイキスキムス」を立ち上げると発表したらナイキの株価が急騰したみたいに、すぐに株価に影響が出る。以前も話したことがあるけど、金儲けは階層によって違う。給料をもらうサラリーマンがいれば、株の配当で儲ける社長もいる。だから、とにかく株価を上げたい。アパレルも儲かりそうで儲からなかったりするから、最近は投資会社にブランドごと売って一気に儲けるM&Aを狙うところが増えた。投資会社は4~5年で株価を買収時の4倍ぐらいにしてまた回収する。
──どうすれば、たった数年で企業価値が4倍に?
本明:重要なのはどれだけ利益が出せるか。分かりやすく増益させられるのはフランチャイズだね。
──フランチャイズを増やせば利益が出るんですか?
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