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意思・意志が滲む書き方 エディターズレター(2020年12月23日配信分)

※この記事は2020年12月23日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

意思・意志が滲む書き方

 「何度目だよっ!」と突っ込まれそうな「CEO特集」(2021年1月25日発売ですよ!!)は、取材が一段落。原稿チェックのステージに突入しました。

 原稿チェックは、正直かなり厳しいほうです。加えて今回は「CEOの意思・意志を前面に押し出したい!!」と思っているので、細かい箇所も見過ごせません(いつもそうですけれどねw)。意思や意志を前面に押し出したい文章を書きたい時って、皆さんもありますよね?特に最近は意思・意志に共感してもらう時代ですから、書き方について、試行錯誤している方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、文章を生業としている私から、皆さんにアドバイス。お役に立てたら、幸いです。

 まず一番重要なのは、できるだけ能動態で書くこと。つまり極力受動態を使わないことです。「スキンケアを発売した」という能動態には、動作をする側の意思がこもっています。一方「スキンケアが発売された」という受動態からは意思を感じにくい。むしろ抗えない何かに飲み込まれた感というか、不可抗力に逆らえなかった感を想像してしまうのは、私だけでしょうか?「CEO特集」に限らず、インタビュー記事ではできる限り能動態を使った方が、意思・意志のカケラが随所に感じられる強い原稿になるのです。

 次は、余計なモノを入れないです。例えば「さらに」や「また」などの接続詞は多くの場合、必要ありません。人は、賢い生き物です。読み進めれば、それが順接で繋がっているのか、逆接で繋がっているのかは理解できます。こと順接の接続詞は、1ページくらいの記事ではそんなに必要ないのです。「また」を多用するくらいなら、動作を表す言葉だからこそ意思・意志が滲む動詞を次々繰り出した方が「イロイロ考え、次々仕掛けている感」が醸し出せるのです。

 また「していく」という補助動詞を使った進行形っぽい表現も、文章を弱める一因だと思っています。「走っていきたい」より「走りたい」。ホラ、後者の方が強く聞こえませんか?ズバ~っと言い切っちゃった方が強いし、「走っていきたい」を「走りたい」に改めることで削減できた2文字分、ほかの何かを書いた方が良いのです。

 そして最後に「~~だと思う」は、本人がそう言っても「~~だ」で止めちゃっていいこと。断定は、やっぱりパワーの源だと思うのです(ジョーダン、「源です」w)。だから耳障りが良いだけの言葉はキライです。例えば「注目したい」ってフレーズで終わる文章は、好きになれない。だって「注目すべき」だから、記事にしているワケなのです。それを明文化する必要はありません。「注目すべき」なポイントは、記事にとことんぶっ込めば良いのです。

 「強さ」、言動の端々から滲ませたいですね。

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