H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)の日本と韓国を率いる北東アジア社長に、アネタ・ポクシンスカ(Aneta Pokucinska)氏が就任した。H&Mでのキャリアは、学生時代の出身地ポーランドでのアルバイトに始まり、その後スウェーデン本社でグローバルMD責任者、オムニチャネル化や、地域ごとの市場を統括するリージョナライズ化を進めるグローバル・トランスフォーメーション責任者などの要職を歴任してきた。現在35歳で、同社のリージョナル・マネージャーとしては最年少。1月に就任したポクシンスカ新社長に、日本市場におけるビジョンを聞いた。
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PROFILE:1986年生まれ。大学院に通う傍ら東ヨーロッパリージョンのマーチャンダイズ責任者を務め、エリアマネージャーを経験した後にスウェーデン本社のマーチャンダイズ部グローバル責任者に就任。2020年からはH&Mブランドのオムニ&リージョナライズ変革を率いる。22年に35歳にしてH&Mブランドの最年少リージョナル・マネージャーに抜擢され、北東アジアリージョン(日本・韓国)を率いる。2児の母 PHOTO:SHUHEI SHINE
WWDJAPAN:日本市場の課題は?
アネタ・ポクシンスカH&M北東アジア代表取締役社長(以下、ポクシンスカ):パンデミックと現在の政治情勢に、ファッション市場全体が影響を受けている。顧客の求める商品や購買動向は大きく変化し、エンターテイメントやライフスタイルに関する消費が増え、ワードローブも家にいる時間を想定した内容に変わった。こうしたチャレンジをチャンスと捉えて今の顧客が求めるコミュニケーション戦略を立てていく。
WWD:日本市場でH&Mを成長させるための具体的な戦略は?
ポクシンスカ:カスタマー・フォーカス(顧客重視)がキーワードだ。顧客を見れば、改善すべき点や伸ばすべき点がはっきりとわかる。グローバルSPAとしての商品展開を強みとしてきたが、今後は私たちの商品をいかに日本の四季やライフスタイル、オケージョンに沿って提案できるかに力をいれる。
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