ESTNATION(エストネーション)

ESTNATION(エストネーション)のはじまり

「エストネーション」は、「アフタヌーンティー(AFTERNOON TEA)」や「アニエスべー(AGNES B.)」「アメリカンラグシー(AMERICAN RAG CIE)」を手掛けていたサザビー(現サザビーリーグ、The SAZABY LEAGUE)が2001年9月にスタートしたスペシャリティストア(大型専門店)で、オリジナルブランドも展開する。名称には「東の国から」という意味が込められており、その原点には「東京発信」という発想がある。00年8月、グループ会社としてエストネーションを設立し本格的に事業をスタートする。

ESTNATION(エストネーション)の歴史

2001年9月に誕生。「大人がオンやオフで本当に着たい服を楽しみながらショッピングできる、大人のためのストア」を掲げ、”The Essence of Luxury”をコンセプトにした大型専門店を展開する。1号店は有楽町店。03年にフラッグシップとなる六本木ヒルズ店を設け、銀座店、新宿店(ニュウマン新宿3階、21年3月閉店)、二子玉川店(玉川高島屋S・C南館1階)、名古屋店(ラシック3階、22年2月閉店)、福岡店(ソラリアプラザ 2階)などを続々出店。オリジナルブランドを中心に、国内外のデザイナーおよびファクトリーブランドなどのメンズやウィメンズのウエア、雑貨などを取り扱う。主要輸入国はイタリアやフランス、イギリス、アメリカ。日本初上陸ブランドなど含め数多くのインポートブランドをラインアップする。
11年、ルミネ新宿に新コンセプトストア「エストネーション ビス(ESTNATION BIS)」をオープン(16年閉店)。
13年9月、六本木ヒルズ店が「大人のライフスタイルスタンダード」をコンセプトに、ライフスタイルのゾーンとキッズスペースを設けリニューアル。
15年、サザビーリーグが存続会社として、エストネーションとアイシーエル、アイビーを合併。「ザ ファッション エンパイア」をテーマにリブランディングを図る。4月には、新コンセプト「タイムレス×プログレス」のもと、ルクアイーレに大阪店をオープン。ユニセックスのアイウエアやスニーカー売り場を設置。
16年、直営オンラインストアを開設。11月には「コーチ(COACH)」跡地の神戸バル アネックス棟(4層)をフル改装し、関西初の路面店を三宮にオープンした。ショップ初のカフェ「ニコライ バーグマン ノム コウベ(Nicolai Bergmann Nomu kobe)」を併設(21年10月閉店)。
20年、銀座店の1階を会員制のオフプライスストア「エストネーション セントラル(ESTNATION Central)」に転換し、翌年からは全3層で運営(22年5月、建物の契約期間満了に伴い閉店)。6月、神奈川地区初出店となる大型店をニュウマン横浜3~4階にオープン。ファッションビル内に多層階の店舗をオープンするのは同社初。
21年、ファッションテックスタートアップのファッションパートナーが手掛けるパーソナルスタイリングサービス「スタイリスト(STYLISTE)」を導入。
22年、ラグジュアリーなスポーツスタイルを提案するメンズオリジナルライン「オールアラウンドアクション(ALL AROUND ACTION)」を立ち上げる。
22-23年秋冬から、デニムブランド「ネイル(NAILS)」とジェンダーニュートラルなメンズ&ウィメンズブランド「パッド(PaDD)」をスタート。

日本初上陸・世界先行発売の海外ブランドや話題のインショップ

複数のセレクトショップを束ねるサザビーリーグは、海外の新進ブランドと総代理店契約を結ぶなどし、「エストネーション」や「ロンハーマン」などで積極的に販売。さらにはファッションやビューティ、ライフスタイル雑貨、フードなど、数多くの海外ブランドを取り扱う中で、日本初上陸・世界先行発売といったブランドは特に注目されている。
「エストネーション」で日本初上陸したブランドは、パリ発クロッシェスニーカー「アムローズ(AMROSE)」やスウェーデン発のビューティブランド「コレクト(COLEKT)」、ロサンゼルス発のメゾンフレグランスブランド「レジーム・デ・フルール(REGIME DES FLEURS)」、イタリア発ラグジュアリージュエリー「レポシ(REPOSSI )」、オーストラリア発のライフスタイルブランド「センソリープラス(SENSORI+)」、フィンランドのスキンケアブランド「ヘヌア(HENUA)」、イタリア発ニットブランド「アンドレアダモ(ANDREADAMO)」、スウェーデン発ベビーカー「スーリー スリーク(THULE SLEEK)」、アメリカ発ウェルネステクノロジーのグローバルブランド「セラボディ(THERABODY)」、フランスの家具デザインスタジオ「モジョー(MOJOW)」、フランス発の空気を入れて設営するインフレータブルテント「モノリス(MONOLITH)」、イギリスの「ビーチース(BEECH’S)」やオランダの「チョコアンドシングス(CHOCO & THINGS)」のチョコレートなど。
また、フレグランスブランド「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」の新業態「ホーム コレクション」は期間限定で世界先行展開した。
六本木ヒルズ店では13年に1階メンズフロアに「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」、15年に「ロエベ(LOEWE)」、20年に「ザ・ロウ(THE ROW)」「アライア(ALAIA)」がそれぞれ国内セレクトショップ初の常設ショップインショップを設け、話題を集めた。

ブランド・ライン

「エストネーション」:2001年の誕生から、「エストネーション」のフィロソフィーを追求し続けるオリジナルのメンズ・ウィメンズブランド。
「ワングラヴィティ(ONEGRAVITY)」:00-01年秋冬にスタートしたメンズブランド。17-18年秋冬から、エストネーションのエクスクルーシブブランドとして再スタートする。ブランドコンセプトはそのままに、黒を基調にしたリラックスウエアから日常使いできるシャツやブルゾンまでがそろう。
「コラム(COLUMN)」:20-21年秋冬に、アパレルメーカーのクルーズと協業しスタートしたコンテンポラリーランド。21-22年秋冬からメンズもスタート。22年にはアメリカ発ダンスウエア「ダンスキン(DANSKIN)」とコラボ。
「エッセンスオブラグジュアリー(ESSENCEOFLUXURY)」:20-21年秋冬にスタートしたウィメンズのプレシャスライン。厳選された素材を使用し、高技術で丁寧なパターンや縫製にこだわる。本質的なラグジュアリーを追及し、タイムレスでクリーンなスタイルを提案する。
「ネイル」:22-23年秋冬スタートのメンズとウィメンズのデニムブランド。ミニマルでいてモダン、上品でシックなデニムを提案。デニムの製造過程では水を大量に使用することが課題だが、岡山の工場では使用した水を3段階のろ過処理施設で処理し、繰り返し使用するなど環境に配慮した背景を持つ。
「パッド」:22-23年秋冬スタートのメンズとウィメンズブランド。着心地の良さとシルエットを追求したジェンダーニュートラルなブランドとしてアウターウエアからスタートする。
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16年春夏から、佐藤葉子デザイナーによるシューズブランド「ピッピシック(PIPPICHIC)」との別注コレクション「ピッピシック フォー エストネーション」を発表。

公式サイト

https://www.estnation.co.jp/

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