PROFILE: 濱本愛弓/スタイリスト

「WWDJAPAN」6月23日号の表紙モデルのスタイリングは、人気スタイリストの濱本愛弓が担当した。彼女が思う今季らしい着こなしとは何か。「エストネーション(ESTNATION)」と「アナイ(ANAYI)」の2025-26年秋冬アイテムを使ったスタイリングのポイント、個人的に気になるムードやアイテムについて聞く。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月23日号からの抜粋です)
メンズライクなムードに女性らしさを潜ませて
スタイリングの主役はファー素材のブルゾン。かつてウィメンズのアウターはコートの一強だったように思うが、ここ数年でブルゾンの存在感が強まってきた。そんなボーイッシュなムードをスタイリングで全身に広げるのが気分。今回は、腰に“いなたい”チェックシャツ、足元にはスエード生地のスリッポンを合わせた。ファーという女性らしい素材も、合わせるアイテム次第でいつもとは違った表情を見せることができる。
さりげない肌の見せ方で女性らしさも忘れない。今回で言えば、中に着込んだVネックのトップス。首元の肌見せは着込みがちな秋冬だからこそきく。女性らしさは、鮮やかな赤のグローブ、パールのチャームが付いたバッグといった小物使いでも補った。このようなレディーライクにもメンズライクにも偏らないスタイリングは、昨今の「ミックス&マッチを楽しむ」トレンドとも合致するのでは。
カラーは、ブラウンやグレーなど、ニュアンスカラーが目を引く。黒や赤などの締め色を要所で取り入れるとコーデの輪郭がぼやけない。個人的に好きな「サンローラン(SAINT LAURENT)」も、2025-26年秋冬コレクションでは明るいカラーを打ち出していた。秋冬だからといって黒1色に傾倒しないのは、マーケットを問わず全体的な気分としてあるのかも。素材はレザーやスエードが気になる。私自身も、今季は「オーラリー(AURALEE)」のレザーグローブを購入した。
個人的に、ショートパンツやミニスカートなど、短丈のボトムスが気になっている。20代の頃は子どもっぽいと避けていたアイテムだが、年を重ねるにつれ、その子どもっぽさがコーデの“はずし”にうってつけなことに気が付いた。今回取り入れたようなメンズライクなブルゾンに、ショート丈のボトムスを合わせるのは、今リアルにしたいコーデの一つだ。
PHOTO : KAI NAITO(TRON)
STYLING : AYUMI HAMAMOTO
HAIR & MAKEUP : TAEKO SUDA
MODEL : ESTRELLA GOMEZ(BRAVO)
CREATIVE DIRECTION & DESIGN : RYO TOMIZUKA