近年は日本からのバイヤーやプレスの姿を見かけることも少なくなったニューヨーク・コレクション。そうした中、約15年ぶりに現地を訪れたのが「エストネーション(ESTNATION)」ウィメンズの飯島亜沙子ディレクターだ。久々にNYへこのタイミングで訪れた理由、ショー、展示会、ショップ視察で得た収穫について聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月6日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
PROFILE: 飯島亜沙子/「エストネーション」ウィメンズディレクター

ベストショーは「カルバン・クライン」
WWD:久々のNYはどうだった?
飯島亜沙子「エストネーション」ディレクター(以下、飯島):実際に訪れて強く印象に残ったのは、やはり人々のポジティブな生き方。階級社会が根付く欧州と違い、アメリカはフラットな価値観のもとで多様な人種が力強く生きている。イタリアの陽気さとも異なる、強さとエネルギーに満ちた街。富裕層もホームレスも、それぞれが今の自分を受け入れ、住み働くこと自体に誇りを持っている。自立していて、自分の軸を持つエストネーションの女性像にも重なるし、今改めて伝えたい価値感だった。
WWD:15年前と今で違いを感じたか?
飯島:大きく変わっていた。15年前は(テレビドラマの)「ゴシップガール(GOSSIP GIRL)」が流行していたころで、当時流行のファッションもザ・ニューヨーカー。ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)やバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)など百貨店や大型セレクトが街の主役で、皆がハンドバッグを求めてにぎわっていた。今は代わりに個店のセレクトショップが存在感を増している。
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