ロンドン・ファッション・ウイークは今シーズン、新たな局面に突入した。運営母体である英国ファッション評議会のトップが交代し、16年間にわたりかじを取ってきたキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)の後任として、 英百貨店セルフリッジのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務めるローラ・ウィアー(Laura Weir)がCEOに就任した。ウィアーCEOは、「デザイナーたちにとって真に有益な文化的体験を創出し、彼らを世界的に広めることがミッションだ」と強調した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月6日号からの抜粋です)
参加費免除や国際ゲストの誘致に注力
新体制での初開催となった今シーズン、ウィアーCEOがまず実行したのがファッション・ウイークへの参加費撤廃だ。これにより参加ブランド数は前シーズン比18%増加。国際ゲストプログラムへの投資も倍増し、有力バイヤーやメディアの招致にも注力した。ウィアーCEOは、「就任してからできる限り多くのデザイナーと対話した。特にスケジュールの柔軟性と参加料撤廃に肯定的な声が多く、公式スケジュールにアクセスする機会を広げることができたと実感している。さらに国際ゲストプログラムの強化によって、影響力ある編集者やバイヤー、文化界のリーダーを呼ぶことができた。彼らの発信を通じ、デザイナーの声がショーの枠を超えて広く届くことを期待したい」と話した。
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