
“甘さ”をどうこなすか?がカギ
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきた。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま反復することではない。求められているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”である。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズ・リアルトレンドを徹底特集する。
レース、ラッフル、クロシェ。装飾性への回帰が鮮明になる一方で、それをどう着こなすかというスタイリングの力が、かつてないほど問われている。キーワードは「盛るか、律するか」だ。ただ甘いだけでは終わらせない。直線をぶつけ、硬質さを混ぜ、ハンサムに「律する」ことで立ち上がる新しいエレガンスがある。本特集では、展示会取材から見えたトレンドを「ムード」「キーアイテム」「素材」「色・柄」に因数分解し、売れる服とスタイルの条件を解き明かす。(この特集は「WWDJAPAN」2025年12月15日号からの抜粋です)