ファッション
特集 甘さに、洗練と物語を 第2回 / 全7回

2026年春夏ウィメンズリアルトレンド 売れる服&スタイルを因数分解

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2026年春夏ウィメンズリアルトレンド 売れる服&スタイルを因数分解

“カワイイ”が本格的にカムバックしそうな今季の市場だが、鮮度ある着こなしには、単なる“甘辛”にとどまらない、趣向を凝らしたスタイリング力が問われる。ここでは、展示会取材から見えてきたリアルトレンドを「ムード」「キーアイテム」「素材」「色・柄」の4要素に因数分解。今季のトレンドの全体像を大づかみできるよう、エッセンスを抽出して解説する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月15日号からの抜粋です)

MOOD & STYLE

盛るか、律するか。
甘さのあんばいがカギ

ヤングカジュアルの“カワイイ”といえば、1枚で完結する花柄ワンピースが王道。ただ、今季の主役はフリルやラッフルをあしらったブラウスだ。「マーキュリーデュオ(MERCURYDUO)」のようなフェミニンなブランドなら、視線を奪うボリューミーな装飾を潔く取り入れるのがいいだろう。一方、大人ブランドにとって重要なのは、甘さを知的なムードで「律する」こと。表紙ルック(トップ画像)のようにガーリーなブラウスに対照的なブラックタイを締めたり、「ミースロエ(MIESROHE)」のように裾にレースをあしらったトップスにかちっとしたセットアップを合わせたり。ピンクのジャケットスタイルにドット柄を差し込んだ「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」のような、マニッシュとガーリーを行き来する絶妙なバランス感覚は、店頭VMDでも参考にしたい。ただ甘いだけでは終わらせない、意思のあるスタイリングが不可欠だ。

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“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

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