ピリッとしたピンストライプのテーラードジャケットに、包み込むようなシルエットのウールコート。そこに添えるのは、ふんわりとしたテクスチャーのファーキャップやサンダル。ニューヨークの働く女性を着想源としたクラシックスタイルに、温かみのあるエッセンスを重ねた今季の「エストネーション(ESTNATION)」のスタイリングには、確かな説得力が宿っている。飯島亜沙子ウィメンズディレクターに話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月23日号からの抜粋です)
NYのハンサムウーマンに、ひとさじの“優しさ”を
今季、飯島ディレクターの嗅覚が向いたのは、80〜90年代のニューヨークのムード。当時一世を風靡した「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」に通じる、シャープで芯のある女性像を起点に、ロマンチックなディテールを重ねて、現代的なムードに仕上げた。国内政治の緊張や28年ロサンゼルス五輪など、「良くも悪くもアメリカに再び視線が集まりつつある空気感にも影響を受けた」と語る。
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