
人気35業態のウィメンズリアルクローズブランドの今秋冬の打ち出しを一挙に紹介する。各業態の一推しルックは、優しく包み込まれるような素材やシルエット、ブラウン・ボルドーカラーといった今季のトレンドをそしゃくし、ブランドらしさと掛け合わせて巧みに提案している。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月23日号からの抜粋です)
スタイル一覧
「アプワイザー・リッシェ(APUWEISER-RICHE)」
(アルページュ)
秋服好きに吉報
残暑でも目一杯楽しませるこだわり
くすみミント×ホワイトの爽やかな配色にこだわり、残暑の時期から秋物をアピール。シーズンが本格化すると同時に、ファーのストールなど、季節感のある素材のアイテムを強化していく。ブラックのバッグはスカーフをプラスワンし、今っぽいこなれ感を演出。クラシカルなムードの中に、「アプワイザー・リッシェ」らしいデザイン性を光らせる。
「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」
(バーニーズ ジャパン)
韓国ブランドで
新しいフェミニン像を
テーマは「フェミニンの再解釈」。注目はエクスクルーシブでの販売となる韓国発の「ジュン ジー(JUUN.J)」。フリルのボウタイブラウスとカモ柄のミリタリージャケットといった、甘さに頼らない提案がポイントだ。「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」などが発表した、パワーショルダーのジャケットなど、エンパワリングなフェミニン像を打ち出す。
「バンヤードストーム(BARNYARDSTORM)」
(エレメントルール)
トラッド&レディー要素で遊ぶ
カジュアルベーシック
シーズンテーマは、ヘリテージとユニークを組み合わせた“ヘリティーク”。機能性を盛り込んだベーシックカジュアルアイテムに、トラッドムードとレディーな要素を足してポイントにする。アイコンのジョッパーズパンツは、共生地でジャケットやワイドパンツもそろえる。アウターはショートブルゾンやフェイクファーのベストなど、軽めのものが主力。
「ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」
(ユナイテッドアローズ)
色や素材で深みを出した
品のあるカジュアル
シンプルで日常的な装いの中に、異なる素材や色を重ねて奥行きのあるカジュアルスタイルを打ち出す。鍵になるのは、上品さを演出するカラーパレット。強みのシャツやジャケットスタイルを軸に、ブラウンやグレー、ベージュ、バーガンディー、カーキといった色の重ねで深みを出す。加えて、トレンド要素のレザーやチェックも充実させた。
「カデュネ(CADUNE)」
(アルページュ)
ブラウンのワントーンコーデは
色や柄で立体感を
「今季良さそう」(西山怜実プレス)なブラウンが基調のコーデ。同系色であっても、素材や柄で広がりを持たせることで単調な印象を抱かせない。今季は「Tシャツ×シャツ×ニット」といったレイヤードスタイルを強く打ち出すと言い、「ある1色を軸に、統一感のあるカラーリングでスタイリングするのが気分」。
「カレンソロジー(CURENSOLOGY)」
(エレメントルール)
構築的×ルーズの妙で
トラッドを今っぽく
“ルーズなエレガント”をキーワードに、コンサバに見せない「進化したトラッド」(坂田乃吏子ディレクター)を提案。「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」の別注ブレザーを主役に、オーバーサイズのシャツとドレープのあるパンツを合わせた。かちっとしたテーラードアイテムとルーズシルエットで、背筋が伸びつつも肩肘張らない抜けのあるスタイリングに仕上げた。
「デパリエ(DEPAREILLE)」
(ビギ)
スーツスタイルが醸し出す
名俳優の品格
ハリウッド俳優キャサリン・ヘプバーン(Katharine Hepburn)を思わせるハンサムなスーツスタイル。イタリアの紳士向けネップ梳毛生地を使用した本格派のセットアップだ。中にはドット柄のボウブラウスを合わせて遊び心を追加。「ブラウスは強化アイテムの筆頭」(木村夏子PR)だといい、前秋冬比170%の投入数を検討する。特に晩夏にかけて充実させていく。
「アースミュージックアンドエコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」
(ストライプインターナショナル)
平成リバイバル!
“ニュー森ガール”スタイルを提案
2000年代に流行した“森ガール”を、今っぽく解釈した“ニュー森ガール”が今季のテーマ。ハンティングジャケットやバブーシュカに「アース」らしくレースやリボンなど、フェミニンな要素を加えたスタイルを提案する。また今季は、シーズンレスで使える小物を強化。ブローチやつけ襟などのプラスワンアイテムを中心に、前秋冬比で2倍に増やす。
「エマ ルージュ・ヴィフ(EMMA ROUGE VIF)」
(アバハウスインターナショナル)
社内最年少ディレクターの
等身大のフェミニン
2024年に始動したアバハウスの新ブランド。指揮を執るのは、00年生まれの堀辺美希ディレクターだ。どのアイテムも「私がリアルに着たいから」という思いから製作しているという。今季のイチオシは、程よいラメ感のシャギーコートにボリューミーなチュールスカートを合わせたフェミニンコーデ。上品で華やかなスタイルを打ち出す。
「エポカ(EPOCA)」
(三陽商会)
幾何柄×草木柄
売り場で目を引くオリジナルプリント
主役は程よい透け感とダークカラーが特徴のドレス。幾何柄の上に秋の草木柄を重ねたオリジナルのフィオーレ(花)柄をプリントしている。パーティーシーズンにも活躍する一着だ。ドレスに合わせたシンセティックレザーのブルゾンを筆頭に、今季は“羽織り提案”を強化する予定。特にショート丈やジレタイプを充実させ、暖冬に備える。
「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」
(デイトナ・インターナショナル)
花柄に注目
ビンテージライクに甘さを掛け合わせ
レースビスチェやフェード加工を施したブルゾンなどビンテージライクな風合いが気分。花柄やスエードは、レースやラメなど甘さを加えて提案する。春夏はデニム商品に手応えがあったことを踏まえ、秋冬も継続して提案する。また、着回しがきくセットアップ需要も高まっていることから、花柄やコーデュロイ、キレイめ素材で企画した。
「ジーユー(GU)」
(ジーユー)
パンツのヒットメーカー
今季はニーショーツを推す
2025-26年秋冬は、ニーショーツをバリエーション豊かに提案。欧米で人気が高まる膝丈のパンツを、ジョーツやバミューダパンツ、「日本人も取り入れやすい」(広報担当)キュロットパンツで用意する。チェックシャツやポロシャツといった“いなたい”アイテムに、シルバーフレームのサングラスや横長のボストンバッグを合わせて都会的な装いに。
「イネド(INED)」
(フランドル)
ファーベストが導く
背伸びしないエレガンス
「ブランドとしてエレガンスを見つめ直すシーズンにしたい」(長谷川ゆかディレクター)。シンプルで洗練されていながらも、肩肘を張らないエレガンスが理想と話す。それを象徴するのがファーブルソン。艶のあるフェイクファーがカジュアルなベスト型を女性らしく見せている。全体をワントーンでまとめ上げ、大人っぽく仕上げた。
「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」
(ベイクルーズ)
夏物とのレイヤードも考慮
レースとスエードで今季らしさを
長い夏を想定して、レイヤード提案に力を入れる。夏物とも組み合わせやすいシャツやジャケット、キャップやバッグを強化する。特にバッグはアクセサリー感覚で購入する人が増えているため、バリエーションを拡充した。定番化したセットアップは新しい素材や小物で鮮度を足す。キールックではシルクネップでメンズライクに仕上げた。
「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」
(レリアン)
今っぽい重ね着には
ゆとりある膝下丈のボトムスを
ツイードジャケットにニット、ブラウスを重ね、上半身の比重を重めに。抜け感のある膝下丈のパンツを合わせて全体のバランスを整えた。昨年からショート丈ボトムスの人気が続いているといい、これに合わせる形でロングブーツを2型用意。今秋は、「ランバン」のエッセンスをより濃く取り入れたハイエンドライン「S LINE」のデビューを控える。
「リリー ブラウン(LILY BROWN)」
(マッシュスタイルラボ)
異素材ミックスで
重ね着の季節を惜しみなく
今季の主役はファーアイテム。特にファーコートは「私たちの得意なアイテム。暖冬でも毎年企画している」(田端千夏ディレクター)。中に着込んだ軽やかなサテンドレスが重厚感を打ち消す。足元はデニムパンツをチラ見せし、「リリー ブラウン」らしい異素材ミックススタイルに仕上げた。投入時期は10月頃を予定する。
「ルーニィ(LOUNIE)」
(アイア)
「老け見えしない」
オールブラウンのお手本
2025-26年秋冬のイチオシはオールブラウンコーデ。デニムやフィルム素材など、さまざまな質感をミックスすることと、全体のバランス感を意識すれば、「変な懐かしさを感じさせない」(山本周平MD)。30〜40代の「ルーニー」世代は、「1日に複数のシーンを抱えている」ことを受け、今季はバッグやアクセサリーもマルチウエイを意識して製作する。