2024年11月に開業55周年を迎えた玉川高島屋S・Cは本館と南館を順次改装している。地元の顧客にくつろいだ時間を提供すべく、より“溜まれる”場所を創出。さまざまな工夫を凝らして、地域住民の暮らしに根差した館を目指す。東神開発の青木浩営業本部玉川事業部第一営業担当部長に商況を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号特別付録「ビジネスリポート2024年下半期」)からの抜粋です)
WWD:7〜12月を振り返ると?
青木浩営業本部玉川事業部第一営業担当部長(以下、青木):7月のセール企画「スペシャルデイズ」は、売上高が前年同期比0.4%増の11億3300万円。5月にクローズしたガーデンアイランド分を除くと同5.3%増。入店客数も同1.4%増の25万7000人だったので、引き続き好調だった。毎日、食品のショップが特別品を用意してくれて、2日目以降もそれを目当てに来店するお客さまで賑わい、いい集客の仕掛けになっている。しかし、その後、猛暑日がドカンと来て、衣料品が動かず。既存店では同2%増だったが、全体では同5.3 %減だった。猛暑の影響は大きく、10月が一番厳しかった。前年を踏まえて、各社薄手のものを中心にするなど対策して8月は既存店ベースで同6.3%増だったが、秋物に切り替え始めた9月の衣料品は同11.8%減、例年単価が上がる10月も2ケタ減と苦戦した。10月は既存店ベースでもマイナスだった。11月になって、アウターが売れ出し、前年並みに戻った。ただ、30万、40万円のコートといった高額なものの動きは例年よりも少なかった。12月の衣料品は前年をクリア。既存店では同3.7%増だった。各社ともプレセールをしており、アウターと一緒にニットなど本来秋に買うべきものを買われるケースが多かった。南館4階のフロアクローズやガーデンアイランドの終了、その他館内の改装等の影響があり、7〜12月の売上高は館全体が同4.5%減(予算比1.8%増)、衣料品は同5.6%減(予算比5.8%減)だった。
WWD:特に好調だったショップは?
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