渋谷を象徴するファッションビルとして、訪日外国人客が多く訪れるのが渋谷109だ。ファッションとエンタメのトレンドに敏感な若者に刺さるイベント企画にも力を入れている。SHIBUYA109エンタテイメントの丸山康太SHIBUYA109渋谷店総支配人に好調要因を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号特別付録「ビジネスリポート2024年下半期」)からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
WWD:2024年下半期の商況は?
丸山康太SHIBUYA109渋谷店総支配人(以下、丸山):売上高は前年同期比20%増、入館者数は同10%増。客単価も同11%増と伸長した。下半期はすべての月で前年の売り上げをクリアし、同1.2倍ペースで毎月推移した。館の45周年を祝うコラボレーション企画を連発したことにより、集客がしっかりできた。ZEROBASEONEやエスターバニー、ハローキティ50周年、BABYMONSTER、Stray Kidsの反響が大きかった。特に12月に開催したStray Kids企画は、8階「ディスプ!!!(DISP!!!)」でのポップアップショップの売り上げが単月店舗別において歴代最高記録を作ったほど。これはつまり、1990年代のカリスマ店員ブームの頃の数字を超えたということだ。
WWD:期間限定店といえど、それはすごい。Stray Kidsのパワーを感じる。好調だったカテゴリーは?
丸山:主力のアパレルがしっかり売れた。気温が高かった9〜10月はカットソーやシアーなど薄手の羽織物がよく動いた。11月は厚手のトップスやカーディガンのほか、Y2Kトレンド継続によりショートブルゾンとロングブーツのスタイリングがヒットした。
WWD:ブランド別に見ると?
丸山:発信力とブランディング力、接客力の高いブランドが好調な傾向は変わらない。「ダーリッチ(DARICH)」はSNS効果に加えてコスメも来店動機に。「ピウム(PIUM)」は新作発売日に開店前から行列ができるほど好調が続いている。安定して人気なのは「ダズリン(DAZZLIN)」「シークレットハニー(SECRET HONEY)」。優秀な店長によるスタッフ指導が接客力を底上げしている「リズリサ(LIZ LISA)」は、訪日客も取り込み絶好調だ。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
