フォーカス

事業のライフサイクルと営業利益の関係 齊藤孝浩のファッション業界のミカタVol.03

有料会員限定記事

 企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回はブランドのライフサイクルについてユニクロとしまむらを数字で追う。(この記事はWWDジャパン2019年6月10日号からの抜粋です)

 今回は私が長年決算書を時系列で見る中で感じているブランドや事業のライフサイクルについてご紹介します。物事には「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」というライフサイクルがありますが、これは業態やブランドにも当てはまると思います。

 著名コンサルタントの神田昌典さんの理論にあるのですが(「2022−これから10年、活躍できる人の条件」PHPビジネス新書参照)、ライフサイクルの4つの期はそれぞれだいたい同じくらいの期間になると。従って、あるブランドが「導入期」から「成長期」にさしかかった期間が分かれば、「成熟期」「衰退期」が何年後に訪れるかがある程度予測できるというものです。例えば、マルキュー系のイケイケなブランドは立ち上げまもなく「成長期」が始まりますので、そのサイクルが短く、ブランドの寿命がすごく短かったりしますし、全国に知名度を高める前にじっくり成長したユニクロやしまむらのようなブランドは比較的息が長くなります。

 どんなブランドもいつかは成長が止まり、「成熟期」を経て、ゆくゆくは衰退します。今回はファーストリテイリングのユニクロ国内事業としまむらを例に、そのサイクルを見ていきましょう。

この続きを読むには…
残り2846⽂字, 画像5枚

この記事は、有料会員(定期購読者)限定です。記事を購入することもできます。

¥100

記事を購入する

プランを選択

定期購読に申し込む

最新号紹介

WWD JAPAN

2020年春夏、コロナ禍でも売れたものは何だった? 富裕層の高額品消費意欲は衰えず

「WWDジャパン」9月21日号は、「2020年春夏、有力店で売れたもの」特集です。WWDで毎シーズン恒例となっている有力店の商況調査ですが、コロナ禍に見舞われた今春夏は、多くの商業施設が営業を再開した6~7月の期間で消費動向や好調なブランドを調査しました。化粧品、特選、婦人服、紳士服などの9つのカテゴリー別に各店のデータをまとめています。コロナで大苦戦という声が大半を占めると思いきや、こと特選カテ…

詳細/購入はこちら