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ユニクロが国内・海外の全地域で増収増益 9〜11月期、質の高い出店や端境期対応が奏功

ファーストリテイリングは2026年8月期連結業績(国際会計基準)の予想を上方修正した。修正後の予想は、売上収益3兆8000億円(前期比11.7%増)、営業利益6500億円(同15.2%増)、連利益4500億円(同3.9%増)。売上収益で500億円、営業利益で400億円、純利益で150億円を上乗せする。

第1四半期(25年9~11月)の大幅な増収増益を受けてのものだ。売上収益は1兆277億円(前年同期比14.8%増)、営業利益2109億円(同33.9%増)、純利益1474億円(同11.7%増)だった。ユニクロ事業が国内・海外ともに好調で、過去最高の業績を達成した。

売上収益は海外ユニクロで1020億円増の6038億円(同20.3%増)、国内ユニクロで324億円増の2990億円(同12.2%増)だった。営業利益は海外ユニクロが1183億円(同41.6%増)で営業利益率が19.6%、国内ユニクロが629億円(同20.6%増)で営業利益率は21.0%に達した。

岡﨑健・取締役グループ上席執行役員CFOは8日の決算説明会で「ユニクロ事業が全ての地域で増収増益を達成し好調な業績となった。旗艦店を中心とする質の高い出店や、戦略的な情報発信がブランディングに大きく寄与したことに加え、端境期の商売の組み立てが改善し、秋物商品、通年商品の販売が売り上げをけん引したことで、計画を大幅に上回る業績を達成した。ユニクロに対するお客さまの支持や信頼がさらに高まっており、グローバルで全方位成長が加速している」と説明した。

業績回復に取り組んできた中国大陸市場は、増収2ケタ増益となった。スクラップ&ビルドや個店対応、店舗オペレーションの効率化などに注力してきたが、10月後半からの気温の低下や、商品の価値を伝えるマーケティングが奏功。自社EC、アリババのTモールに続き、京東のJD.comとの協業をスタートしたことで新規顧客も増加した。

追加関税の影響が注目された北米も、既存店売上高が2ケタ増と好調で、米国、カナダともに2ケタの増収増益となった。「米国はLifeWearマガジンと連動し、店舗やECで商品価値やスタイリングの情報発信を強化したことでブランドや商品に対する認知が高まり、来店動機につながったことで好調な販売となった」「追加関税の影響を吸収し、事業利益率は計画を上回り、若干の改善となった。これは商品価値の訴求を強化し、値引き販売を抑制したことに加え、一部商品の価格の見直しにより、粗利益率を若干の低下にとどめることができたため。また、店舗や物流のオペレーションの効率化により、人件費比率や物流比率を中心に販管費比率が改善した」と岡﨑CFOは説明した。

一方、ジーユー事業は売上収益が913億円(同0.8%増)、営業利益117億円(同18.6%増)と若干の増収、大幅な増益だった。グローバルブランド事業はウィメンズのクリエイティブ・ディレクターにデザイナーの村田晴信を起用した「プラステ」は増収増益だったものの、「セオリー」が苦戦し減収減益だった。「ジーユーとセオリーの両事業ともに、事業構造改革の途上のため、さらに取り組みを強化する」として、ジーユーをグローバル市場で競争力あるブランドに変革する一環として、クリエイティブ・ディレクターにフランチェスコ・リッソを起用すると発表した。2026 年秋冬シーズンから彼のディレクションによる商品群が登場する。

リッソは「プラダ(PRADA)」で10年間キャリアを積み、2016年から昨年まで「マルニ(MARNI)」のクリエイティブ・ディレクターを務め、22年から2度にわたりユニクロとのコラボ「ユニクロ アンド マルニ(UNIQLO and MARNI)」を手がけた経験がある。アートや音楽などカルチャーに着想を得たビジョンをブランドに注入。教育にも熱心で美術・デザイン学校で客員教授も務めている。リッソは今年「ユニクロ」とも新たなコラボレーションを行う予定だ。

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