
ミルボンの2025年12月期通期連結決算は、売上高が前年比3.0%増の528億円、営業利益が同17.4%減の56億円、経常利益が同21.7%減の54億円、純利益が同31.5%減の34億円と、増収減益だった。ヘアケア部門の伸長や米国事業の拡大が増収に寄与した一方、国内染毛剤の伸び悩みや上期に計上した化粧品売り上げ減少に伴う商品評価損、販管費の増加により減益となった。
部門別では、ヘアケア用剤の売上高が同6.8%増の334億円だった。25年10月発売のスタイリング剤新製品“オーバイトーリ”が計画を上回ったほか、「milbon:iD」の会員数拡大に伴い店販品の伸長が貢献した。染毛剤の売上高は同1.8%減の168億円。オーガニック白髪染めカラー“ヴィラロドラ カラー”が高成長を維持したものの、ファッションカラーの販売減が響いた。パーマメントウェーブ用剤は同7.2%減の14億円。化粧品は、メイクアップの新製品の苦戦が影響し、同23.5%減の66億円となった。
国内は、売上高が同1.3%増の392億円で、営業利益が同17.9%減の47億円だった。ヘアケア用剤の伸長が増収に寄与したものの、費用増加の影響で減益に着地した。海外は、売上高が同8.1%増の136億円で、営業利益が同14.2%減の8億円だった。投資の優先順位を再検証し、市場性と成長力の高い米国、EU、韓国の活動の強化が増収に貢献した。
韓国は、売上高が同3.0%増の55億円で営業利益が同13.5%減の10億円。第1四半期に政治的混乱の影響を受けたものの、7月に政府から支給された民生回復消費クーポンが追い風となり、各カテゴリーで好調に推移した。一方で、イベントの費用増と為替の影響が利益を押し下げた。中国は、売上高が同4.9%増の24億円、営業利益が同11.3%減の4000万円。市場停滞が続く中でも、ヘアケア・染毛剤ともにプラス成長を維持した。米国は、売上高が同27.3%増の25億円、営業利益が4000万円の赤字だった。現地ニーズに合わせた新製品が高い評価を受け、大幅増収となり、ヘアケアと染毛剤の両方が大きく伸長。人員強化や製品ブランディング推進、代理店との連携深化が後押しした。
2026年は、高付加価値ブランドの投入や教育施策の強化、スモールマス市場への対応、DXとAI活用による生産性の向上を進める。海外は成長ドライバーと位置付けるとともに、収益性改善にも取り組む。
2026年12月期連結業績は、コスト構造の変化や前期国内売り上げの予想下振れを踏まえ、売上高が同3.7%増の548億円、営業利益が同11.4%増の63億円、経常利益が同13.3%増の61億円、純利益が同25.1%増の43億円を見込む。