ワコールホールディングス(HD)の2025年9~12月期(第3四半期)連結決算(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比2.4%減の1303億4400万円、営業利益が同104%増の226億7300万円、純利益が同51.1%増%の137億9100万円だった。主力市場でインナーウエア販売が伸び悩み不採算事業を一部売却した結果減収、営業利益は、新京都ビルなどの固定資産売却金(185億7600円)が寄与した。
国内ワコールの売上高は、同0.4%減の684億7200万円、営業利益は固定資産売却益の計上が寄与し、同134.6%増の216億5900万円だった。実店舗の閉店や来店客数の減少が見られた一方で、EC事業が自社・他社共に堅調に推移。コンディショニングウエアの「シーダブリューエックス(CW-X)」をはじめ、高額ラインの「サルート(SALUTE)」、ノンワイヤーブラ中心の「ゴコチ(GOCOCI)」、シンクロブラトップがヒットした「ウイング(WING)」は前年同期を上回った。一方で、直営店中心に展開する「アンフィ(AMPHI)」や販売会社のウンナナクールやランジェノエルは低調に推移した。
海外ワコールは、売上高が前年同期並み500億400万円、営業利益は同79.3%減の3億2700万円だった。米ワコールは、百貨店の不調や大手取引先の閉店影響があり苦戦したが、自社ECはプラットフォームの刷新が奏功し売上高が前年同期を上回った。欧州ワコールは、2024年に買収したブラビッシモ・グループの売上高が寄与した。一方で、25年6月物に流倉庫で発生した火災により停止していた自社ECの出荷を9月に再開したが、在庫不足など機会損失が見られた。 中国ワコールは、店舗のイメージ刷新やタレントを起用した販促を実施したものの、実店舗、EC共に厳しい状況だった。
ピーチ・ジョンの売上高は、同7%増の83億9900万円、営業利益は同513%増の1億4100万円。新規顧客獲得に注力した結果、EC中心に全てのチャネルで伸長。定番のベストセラーに加え、タレントを起用した“リボンモチーフブラ”やナイトウエアなども堅調に売り上げを伸ばした。