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「ユニクロ」のファストリ売上高3.4兆円 世界2位のH&Mに肉薄

「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの25年8月期連結業績は、売上高に相当する売上収益が前期比9.6%増の3兆4005億円、営業利益が同12.6%増の5642億円、純利益が同16.4%増の4330億円だった。国内外のユニクロ事業が好調で、4期連続で過去最高業績を更新した。売上高(円ベース)はアパレル世界2位であるH&Mの2344億7800万スウェーデンクローナ(約3兆7516億円、24年11月期)に迫る。

成長市場であるアジアや欧米だけでなく、成熟市場の日本でも売上高を伸ばしている。国内ユニクロ事業の売上高は同10.1%増の1兆260億円、営業利益は同18.4%増の1844億円だった。アパレル企業の国内売上高が1兆円を超えるのは初めて。日本のアパレル市場規模約8兆3564億円(矢野経済研究所調べ)から単純計算すると、約12%のシェアとなる。既存店売上高(EC含む)は同8.1%増だった。店舗数は過去5年で30店舗ほど減らしているものの、1店舗あたりの大型化とデータを活用したMDによって販売効率が上がっている。

海外ユニクロ事業の売上高は同11.6%増の1兆9102億円、営業利益は同9.1%増の3093億円だった。為替影響を除いた現地通貨ベースでは13%の増収となる。中国などのグレーターチャイナは減収だったものの、韓国・東南アジア・インド・豪州が14.6%増、北米が24.5%増、欧州が33.6%増と大幅に伸ばした。

世界のアパレル企業の売上高ランキングは、1位が「ザラ」を運営するスペインのインディテックスの386億3200万ユーロ(約6兆8378億円、25年1月期)、2位がスウェーデンのH&M、3位がファーストリテイリング、4位が米国のギャップの158億ドル(約2兆4146億円、2025年1月期)となる。為替の影響もあるが、H&Mの成長率が鈍化する一方、ファーストリテイリングの勢いは増しており、1年後には2位に浮上する公算は大きい。

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